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2019.03.18
リノベしてから気付いた「その対策忘れてた!」:車高編
住んでいる家をリノベーションする際、「使用していない1階の和室を思い切って車のガレージにしてしまおう!」など思い、ビルトインガレージを盛り込まれる方もいらっしゃると思います。
ビルトインガレージには多くのメリットがあり、当然デメリットもあります。
今回はそんなビルトインガレージのメリットとデメリットを挙げていきながら、デメリットの章では「その対策忘れてた!」というエピソードも紹介していきます。
ビルトインガレージのデメリット
まずはビルトインガレージのメリットを見ていきましょう。
(1)屋外に車を晒しておかなくて良い
まず、ビルトインガレージはガレージであるので車を屋外の月極駐車場などに置いておく必要がありません。そのため、車が汚れたり傷付いたりする恐れが減ります。
(2)防犯面で安心
敷地面積が余程広い方でなければ、車を周辺の月極駐車場などに置かれる場合も多いと思います。家の敷地内に車がないと、盗難こそ無くともいたずらに遭う恐れが出てしまいます。その分ビルトインガレージだと敷地内に車を置くので防犯面でも安心度が増します。
(3)雨でも安心
ビルトインガレージは住居の一部がガレージとなっているので、雨の日でも濡れずに車に乗ることが可能です。特に買い物へ行き、大きな荷物を抱えている時などは「付けて良かった」と心から思うという声を多く聞きます。
(4)スペースの有効活用
元々部屋だった部分をリノベーションにおいてビルトインガレージにすることで、余っている部屋の有効活用にもなります。特に子育てが一段落して、家族が数人独立したご家庭などには最適です。また、車の停めてある横の空きスペースを半屋外の物置や作業スペースとしても活用できるのもメリットとなります。
また、ビルトインガレージの面積が延べ床面積の1/5以下だと固定資産税が安くなるケースもあります。これはケースバイケースであるので、自治体や業者に確認の上で正しい情報を入手してみてください。
ビルトインガレージのデメリット
続いて、ビルトインガレージのデメリットを紹介していきます。
こちらはあるエピソードをご紹介することで、「なるほど!」と思って頂ければと思います。
■失敗エピソード
「普通乗用車に乗っていたので、そのサイズより少し余裕のあるガレージにしたが、その後SUV車に買い替えを検討。しかし、SUV車の車高と車幅がガレージに対応できないことが判明し、断念せざるを得なかった。」
これです。
リノベーションにおいても、新築においても、部分リフォームにおいても、人のライフスタイルが変化していくことを想定して設計を行うことが重要です。
車のサイズはさすがに変わらないだろうと思っても、トレンドや好みは日々変化していくので今回のようなケースが出てきてしまうのです。
もちろん多少の余裕はガレージに持たせると思いますが、海外メーカーの大型車はサイズ感が横幅含めて一回り大きなものも多いです。
車にこだわりがある方は「これはさすがに買わないだろう」と思うものの、トレンドや好みの変化で買いたくなる可能性があるということを胸に刻んだ上でビルトインガレージを設計されると良いでしょう。
まとめ
ビルトインガレージは防犯面を中心にメリットの大きい選択肢です。特にリノベーションにおいては、いらない部屋を代替できるというメリットもあります。
しかし、今回ご紹介したような失敗エピソードも実際にありますので、ビルトインガレージを検討されている方はご自身の所有車以外のサイズ感も確認した上で余裕のあるビルトインガレージを検討するようにしましょう。