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2017.09.01
生活の知恵!畳に液体をこぼした時の対処法
“生活の知恵!畳に液体をこぼした時の対処法”
畳は稲藁を圧縮した畳床にイグサを編み込んだ畳表を被せた構造になっていることから、天然素材による温もりが感じられる素晴らしい建材です。 さらに通気性が良く湿度が高い夏場には調湿機能により涼しく、冬には熱を取り込んでくれるので暖房機器の熱効率が向上するなどさまざまなメリットがあります。 その一方で、万が一液体が入り込んでしまうとその通気性が仇となり、畳の奥底まで侵入することがあれば、それを綺麗にするのは困難を極めるため早めに適切な対処をすることが大切です。View this post on Instagram
“①乾いたタオルを押し付ける”
調味料などをこぼした場合には咄嗟に濡れたタオルを使ってしまいがちですが、水分を与えることによって液体を溶かしてさらに汚れを広げてしまう可能性があるため、ここでは乾いたタオルを使用するのが賢明です。 従来のポリエステルやナイロンの糸を使用したタオルと比較して吸水力に優れているマイクロファイバー素材を利用したタオルがあれば、ダメージを最小限にして解決できる可能性があるのでおすすめです。 また、対象となる液体が色の付いたものであれば白色の素材のものを利用することで吸い込んだ様子を把握しやすくなります。 液体は乾いたものに浸み込んで行く性質がありますが、畳に浸み込んだ液体を今度は逆に乾いた布へと移動させる効果を狙った手法で、液体をこぼした箇所にタオルを軽く押し当て吸い上げていきます。 吸い込みが弱い場合は手のひらで軽くトントンと叩き吸収を促します。View this post on Instagram
“②きれいな水をかけて、汚れと一緒に吸い取る”
畳にこぼしてしまったのがさらさらした液体であれば吸い出すのはある程度容易ですが、困ってしまうのがソースやケチャップなどの粘り気があり乾くと固まってしまうような、しつこい汚れが残ってしまうタイプの液体です。 そんな時はきれいな水をかけて一旦溶かしてから、素早く乾いたタオルを押し当てて、こぼした液体とかけた水を一緒に吸い取るという対処方法があります。 時間を空けてしまうとかけた水によって溶け出した液体がさらに畳の奥底に入り込んでしまう可能性があるため、水をかけたら素早くタオルを押し当てるのが重要です。 また、水をかける範囲も最小限に留めて余計な汚れが広がるのを防ぐのも重要で、狙った場所にピンポイントで水をかけるために、小容量のペットボトルを利用するのもひとつの方法です。 濡れたタオルを当ててしまうと逆効果となるため、タオルの乾いた面を小まめに変えたり、できれば複数の清潔で乾いたタオルを用意してこの作業を何度も根気良く汚れが完全に無くなるまで繰り返します。View this post on Instagram
“③よく乾かす”
せっかくこぼした液体の吸い出しに成功しても、畳から完全に水分を除去するのは不可能で多くのケースでは湿った状態となってしまいます。 このまま放置すれば湿った箇所にホコリなどが付着して液体とはまた別の汚れを誘発するだけではなく、カビやダニが発生する遠因にもなりかねないため、全ての作業が終わったらしっかりと乾燥させることが大切です。 窓を開けて換気したりエアコンのドライを使用するのはもちろんのこと、今度は汚れではなく畳を乾燥させることを目的に乾いたタオルで余計な水分を吸い出します。 どうしても乾かない場合には扇風機を使用したりサーキュレーターでエアコンの風を畳の濡れた箇所に当てます。 場合によっては引火しないように細心の注意を払いながらドライヤーを弱で作動させて距離を離した状態で使用する方法もあります。 ここでは最初の汚れを取る場合と違い焦る必要はないため、ある程度乾けば十分です。View this post on Instagram
“まとめ”
畳は職人の手作業による繊細な構造で美しさと機能性を兼ね備えた優れた建材ですが、その一方で液体の汚れの浸入にはもろい部分も持っています。 万が一の事態でも慌てることのないように普段から備えておくことが大切ですが、ご家族に小さなお子様がいらっしゃるようなケースではいつでも対処できるように乾いたタオルなどを常備しておきたいところです。"