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2017.09.01
今日の季節 1/5小寒、1/5〜9 芹乃栄う(せりさかう)
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“今日の季節”
日本には、1年を4に分けた四季があります。 さらに24に分けた二十四節気があり、さらに72に分けた七十二候があります。ほぼ5日周期で季節は移ろいでいるのです。 その変化に私たちは気づかずに生きているのかもしれません。 ところが身体と心はそのかすかな変化を感じとり、気づかぬうちにその環境の変化に対応してくれています。 二十四節気と七十二候に心を寄せる時間。 ほんの少し、いかがですか。
“2018年1月5日 小寒(しょうかん)”
寒の入りです。
1年で最も寒い時期を“寒(かん)”といいます。
小寒〜立春までが寒の期間。そのことを“寒の内”といいます。
大寒が最も寒いので、小寒はその少し手前の頃です。
“2018年1月5日〜1月9日 芹乃栄う(せりさかう)”
春の七草の1つ、芹が群れ生えてくる頃です。
“この季節の養生”
初夢はもう見られましたか。
今回は夢について、漢方的な視点で見ていきましょう。
“初夢”というと良いイメージですよね。
良い夢を見て、気分よく朝目覚められるならいいですが、
悪夢にうなされて夜中に目が覚めてしまったり、寝たはずなのに寝た気がしなかったり逆に疲れきった状態で朝を迎えたなんてこともあるのではないでしょうか。
そもそも夢をよく見る時というのは眠りが浅いからだと聞いたことがある人も多いかと思います。
では、夢をよく見るときの心身の状態を探っていきましょう。
「夢をよく見て眠りが浅い」を一言で表すと「不眠」となりますが、不眠の原因は五臓の中では『心(しん)』という箇所にあります。
『心』というのは、文字のごとく心臓がその1つに含まれます臓です。
そのことからも分かるように、心の主な働きは全身に血液を送ること。
そしてもう1つ、精神をコントロールすることです。
心の機能が異常に上がり過ぎて興奮状態にあると、なかなか眠くならなかったり寝付けなかったり、眠りが浅くなります。
逆に、疲れきっていて眠気も感じて早く休みたいのに眠れない時もありますよね。こういう時は心の機能が弱っていると考えられます。
何でもそうですが、体の臓器も1つ1つが単独で動いているのではなく、それぞれ影響し合って動いていますよね。
ですから、不眠の原因も決して『心』だけが悪いというわけではありません。
他の五臓のどれかが不調をきたしたが故に、心がその悪影響を受けて「不眠」という症状が現れているのです。
不眠の症状は夢をよく見るというものだけではないというのはご周知の通りです。
次回は不眠の症状別の原因や改善法を見ていきましょう。
“この季節のまめ知識”
元旦〜1月3日を“三が日”と呼び、元旦〜7日を“松の内”と呼びます。
両方とも、季語としても用いられます。
松の内というのは、お正月の松飾りがある期間ということです。
“初荷(はつに)”というのも新年の季語です。
お正月の初商いの日に、問屋などが馬や車に商品を積んで美しく飾り付けをして送り出していたのだとか。そのことを“初荷”といいます。
“この季節に食べたいもの”
前回の「この季節の養生」で消化力についてお伝えしました。
そこで『時にはお粥などで胃を休めてあげましょう』ということも最後に触れました。
この習わしを迎える日には、ちょうど暴飲暴食が体に堪えてきていることを感じ胃腸を休めたくなるタイミングだという人も多いのではないでしょうか。
1月7日は朝食に“七草粥”を食す日です。
セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロが春の七草です。
昔の人々は、元旦から6日間は神のための日、7日からは人の日が始まると考えていたのだそうです。
このことからか、平安時代には7日の朝に無病息災を願い若菜を摘んで食べる習慣が広まりました。それが現在の七草粥へとつながっています。
もともと日本には、年の初めに若草を摘んで食すという習慣がありました。新しい生命力を吸収して邪気を払い万病を防ぐとされていたのだそうです。
参考文献
・『日本の七十二候を楽しむ〜旧暦のある暮らし〜』白井明大/東邦出版
・『和の暦』堀川波/朝日新聞出版
・『和の暮らし』小林さよ/KKベストセラーズ
・『性味表大辞典』竹内郁子/青雲社
・『よくわかる東洋医学』平馬直樹・瀬尾港二・稲田恵子/池田書店
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