その他
2017.09.01
あきらめてない??防音にこだわった部屋作り実践編!!
生活していると、様々な音に悩まされることがあります。それは明らかな騒音公害もあるのでしょうが、身近なところでは、隣の部屋の話し声などが気になることも多いでしょう。例えば、オーディオを趣味にしている人にとっては、隣の部屋の些細な音でも気になるもの、可能な限りの「静かさ」が欲しいところだと思います。 そこで、ここでは、室内の音と、内装で出来る防音について考えたいと思います。
”音についてのおさらい”
部屋の防音を考える前に、「音」についてのおさらいをしたいと思います。 音が空気の振動と言うことは良く知られています。音は音の発生源から空気を通って振動として伝わります。音は波なのですが、そこには細かい波、ゆるい波、大波など、様々な要素が絡み合って出来ています。一般には波の幅が細かくなると、音が高くなり、波が大波になると、音が大きくなる特性を持っています。
”壁で音を小さくする”
壁を一枚隔てると、音が小さくなることが分かります。壁とは言わず、ドアを閉めるだけでも音が小さくなります。これはドアや壁で空気の波が小さくなるからです。ただ、残念なことに、この波を完全に消すことは非常に困難です。どこかしら音は伝わってしまうものです。 ところで、素材によっては音の伝わりを小さくすることに優れた素材があります。いわゆる「防音材」です。そして、防音材は壁に貼り付けること、あるいは中に入れることによって、壁の「音の伝わり」を更に小さくすることができます。
”防音は2種類”
ところで、この防音ですが、実は2種類の方法があります。「遮音」と「吸音」です。 遮音は文字通り音を遮断してしまう方法です。木造住宅とマンション等の鉄筋コンクリート造りでは静かさが違って来ますが、これは木造住宅の壁材よりも、コンクリートの方が、空気の波をシャットアウトする性能が高いからです。 次に挙げられるのが吸音です。吸音はスポンジ状の材料や、孔のたくさん開いた材料に見られる特性で、中の空気がスプリングの様な働きをして、空気の波を吸い取ってしまうイメージになります。
”壁に防音材をつけてみる”
さて、防音材を壁に取付けることを考えましょう。 壁に防音材を取付けることで、静かな部屋を作ったり、他に迷惑のかかりにくいオーディオルームを作ったりと、アイディア次第で応用は広がるのですが、これが簡易的に作れます。しかも通信販売で調達できる材料のレベルでです。 通販を調べると、遮音シートや防音ボードが販売されていることが分かります。そして、そう言った材料を見てみますと、「切断が出来ます」などの記載をしばしば見かけます。つまり、自宅での加工が可能なのです。 壁への取り付け方は材料の仕様によって異なりますが、簡易的にしろ、結構な防音効果を持たせることが可能です。
”プロの技術を見てみる”
ところで、プロの技術を見てみると、こう言った壁の部分だけに留まらず、様々な部分に工夫を凝らしていることが分かります。例えば窓です。 窓サッシのガラスには、防音効果を持たせたタイプもありますが、効果は高いにせよ完全では無いので、更にサッシを内側に取付けます。窓サッシが二重になるのですが、一枚目のガラスで音を小さくして、内側の窓で更に小さくする仕組みとなります。 また、更に効果を高めるならば、内装材に、更に防音性に優れた素材を使ってみるのも一案です。ただ、防音にこだわりすぎると、インテリア性に乏しくなってしまうので、そこのバランスが大切にもなります。 防音は魅力的ですが、居心地の良いインテリアと両立させるレベルが、住宅レベルでは良いと思います。そして、迷った場合はプロに相談してみるのも手です。音楽室などを手がけた経験のあるプロのですと、きっと良いデザインの部屋を提案してくれることでしょう。"