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2017.09.01
全国各地の子育て支援シリーズvol9〜北海道エリア編〜
北の大地北海道でも、その土地ならではのさまざまな育児支援を行っています。北海道独自のものもあれば、それぞれの市や町でも、地域ぐるみで子育てを支援しようという試みがなされているようです。なかには、ほかにはない特色ある育児支援をしているところもあるんです。
”こども園が全額無料!上士幌町”
大雪山の東に位置する上士幌町。ここはふるさと納税で有名です。上士幌町は育児支援、特に認定こども園の整備や教育に大変力をいれています。平成27年に開設された「上士幌町認定こども園」の保育料は完全無料。外国語教師を招いて異文化交流をしたり、給食に地場産の食材を積極的に取り入れたりと、特色ある育児をしています。ほかにも、小中学生に地元のスキー場の利用券を配ってスキーの普及に努めるなど、雪国らしい取り組みも。高校生までの医療費の自己負担分を全額無料にしたり、家を新築したときは子ども一人につき100万円を支給するなど、育児真っ最中のファミリーにはとてもうれしい支援ばかり。地域ぐるみの子育てができそうです。
”給食費まで全部無料!上ノ国町”
町内の子育て世帯の育児を、地域をあげてまさに「全力」で支援するのが、北海道の南のはじ、函館のとなりに位置する上ノ国町。子どもが生まれたときから高校を卒業するまでのあいだ、地域ぐるみで手厚くバックアップしていこうという考えのもと、ほかにはあまり例をみない支援策をおこなっています。町内にある二か所の保育園の保育料はすべて無料、18歳以下の医療費自己負担分も全額無料です。さらに、小学校·中学校の給食は無料で食べることができ、学童保育料も料金がかかりません(小学1年生から3年生まで)。上ノ国町によれば、これらの育児支援策を利用することで、年収400万円の世帯ならば、全体で約300万円の費用負担を軽くできるそうです。
”北海道の取り組みは?”
北海道内の特色のある育児支援をしている町を二つみてきましたが、北海道全体としても取り組んでいる育児支援策があります。一つは「北海道赤ちゃんのほっとステーション」というもので、赤ちゃんのおむつを替える場所が北海道のいろいろな場所に設置されています。市町村の建物だったり、お店の中だったりと場所はさまざまですが、そういった施設が協力して、赤ちゃんとママが外出先でも安心しておむつを替えられる場所を北海道が確保しているのですね。北海道がおこなっている支援策の二つ目は、「どさんこ·子育て特典カード」です。これは、妊娠中かまたは小学生以下の子どもがいる世帯に配られるカード。これを持って子どもと一緒に買い物や施設を利用したときに、値引きやプレゼントなど、いろいろなサービスが受けられるというものです。
”まとめ·広大な北の大地で子育て”
北海道の育児支援をみてきましたが、いかがでしたか。子育て世帯にとってはとてもありがたい支援策ばかりでした。どれからも子どもがもっと増えていってほしいという地域の思いがとてもよく感じられます。ファミリー層の移住も視野に入れているようです。私は以前北海道に住んでいましたが、北海道の自然にあこがれて移住してきた若いファミリー数人と出会ったことがあります。どのファミリーも、広々とした北海道での生活を満喫していました。のびのびとした子育てをしたい家族には、北海道はうってつけの場所かもしれませんね。
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