“泊まれる公園ってどういうこと?”
「INN THE PARK」は”泊まれる公園”というコンセプトをもった、公園一体型の宿泊施設です。静岡県沼津市内で長年市民のみなさまに親しまれ、平成29 年3 月に惜しまれつつその運営を終了した青少年向け自然体験施設“沼津市立少年自然の家”跡地が活用されています。
新たな視点でリノベーションを加えることで、快適性とエンタテインメント性を併せ持つ施設として、生まれ変わり、2017年10月7日にグランドオープンします。
「INN THE PARK」は①宿泊、②飲食、③自然体験アクティビティの3 つの要素を組み合わせた複合施設です。旧施設の少年自然の家で受け入れてきた子供たちだけでなく、大人・ファミリー層も楽しめるスポットになります。
①宿泊
既存の宿泊棟の建屋を活かしつつ、内装をリノベーション。ゆったりと滞在できるよう快適性を高める工夫を随所に見られます。また、公園の森の中に球体型テントを4棟新設。まさに自然と一体となり、公園に宿泊する体験ができるエリアです。
②飲食
管理棟として運営されていた建屋内を改修し、サロンとカフェ( 予定) を設置。これらの施設は宿泊者への朝夕の食事提供だけではなく、将来的には一般の方々へも開放される予定です。
③体験型アクティビティ
“少年自然の家”の開業時に提供されていた星空観察、野草・山菜の採取調理、昆虫採集などの自然体験アクティビティはだけでなく、写真教室、ヨガ、アロマ、ネイチャークラフトなど地元の有識者や講師を招いたワークショップ、地元生産者と連携したマルシェ、飲食店と連携したケータリングイベントや料理教室等多様な展開が予定されています。
”ドームテントと吊テント”
宿泊施設は「宿泊棟」「ドームテント」「吊テント」の3種類あります。宿泊棟は全部で4棟あり、それぞれ1棟貸切でのご利用になります。定員8名、50.000円/棟という料金設定なので、大人数で楽しく利用したいですね。
ドームテントは森の中に設置した球体型のテントで3棟用意されています。一般的なキャンプ用品のメーカーが販売しているドームテントとは形状が大きく異なります。テント内にはベッドが2台あり、ベッドに寝転びながら天窓から見える森の景色を楽しむことができます。落ち着いて自然を堪能できる贅沢な空間ですね。17,280円/1棟、お食事は夕朝食一人5,400円という料金設定となっています。
吊テントは森の中に浮かぶ球体型のテントです。ドームテント同様テント内にはベッドが2台あり、天窓から森の景色を楽しむことができます。こちらは浮遊感を楽しむことができる特別な空間です。料金は21,600円/1棟となっています。
”公民連携のパークリノベーション”
「INN THE PARK」は敷地面積9,000㎡、”沼津市立少年自然の家”跡地を活用した新発想の複合施設。沼津市と株式会社オープン・エーによる公民連携の”パークリノベーション”です。
平成28 年に当該施設の公募型プロポーザル方式の運営事業者公募がありました。1)市民のみならず県内外からも新たな集客を呼び込む等により、地域の価値を高める魅力ある事業。2)身近な自然を体験することができるこれまでのような環境を、青少年のみならず幅広い世代の人に提供する事業。沼津市は、この2点を満たす提案を募集されていました。
優先交渉権を獲得した株式会社オープン・エーは、一風かわった物件を多数見つけることができることで有名な「東京R不動産」を運営しています。また住宅、オフィス、公共施設、公共空間のリノベーションを手がけている会社です。
新しい視点で不動産価値を見出しているオープン・エーは、本事業において、当該施設のリノベーション以外にも、沼津市と協議し設置許可等を得ることで、公園敷地内にテントや移動式カフェを新設したり、芝生広場を利用したイベントを開催したりと、公民連携のスキームを最大限に生かした事業を展開されていきます。
そして沼津市教育委員会から地元識者や講師、団体等との連携のサポートを得ながら、地域との関係作りも行っていくとのこと。県内外の人も、沼津市の魅力を体感できるはずです。
”自然と地域と...”
自然豊かでいろいろなアクティビティが展開される当施設は、地元住民の方々には日常の中で特別な体験ができる機会を、首都圏居住者には、約1.5 時間のアクセスの良さから、気軽に非日常を体験できる場となるでしょう。
豊かな自然や公園内のアクティビティを楽しみたいファミリーやカップル、友人同士など感度の高い人たちにとって魅力的な場所です。アクセスが良いので是非足を運んでみてはいかがでしょうか。地域や世代を超えた交流を豊かな自然のなかで楽しみたいですね!
参考:
日本初!“泊まれる公園”が誕生「INN THE PARK」"