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2017.09.01

今日の季節 寒蟬鳴く(ひぐらしなく)8/12~8/16

今日の季節 寒蟬鳴く(ひぐらしなく)8/12~8/16

今日の季節

日本には、1年を4に分けた四季があります。 さらに24に分けた二十四節気があり、さらに72に分けた七十二候があります。ほぼ5日周期で季節は移ろいでいるのです。 その変化に私たちは気づかずに生きているのかもしれません。 ところが身体と心はそのかすかな変化を感じとり、気づかぬうちにその環境の変化に対応してくれています。 二十四節気と七十二候に心を寄せる時間。 ほんの少し、いかがですか。    

2017年8月12日〜16日 寒蟬鳴く(ひぐらしなく)

蝉(セミ)は6月下旬頃から9月にかけて鳴いていますが、俳句では秋の季語。 また、寒蟬はつくつく法師の別称です。寒蟬は秋の気配を感じる今頃から鳴き始めます。    

この季節の養生

漢方の世界では『温燥』といって、残暑の熱と秋の乾燥した空気が入り混じる季節です。 前回の説明同様、身体を冷やすのは控えなければいけませんが、夏の熱を発散できずに身体の内側にこもらせてしまっていても、秋に不調を来たしてしまいます。適度に動いて熱を発散させましょう。 食に関しては、まだまだ出回っている夏野菜で熱を冷ましつつ、身体を潤わす食材も取り入れていきたいタイミングです。 薬膳では、桃・ハチミツ・松の実・小松菜・黒ごま・白ごま・牛乳・卵・白キクラゲなどが潤す作用のある食材としています。    

この季節の豆知識

[media size='70%']1707/20170727_02c.jpg[/media] この季節によく見かけるものの1つに、ほおずきがありますよね。 お盆のお花としてもよく飾られています。 これは霊が行き帰りする道のりを明るく照らすための灯りに見立てられているのです。 ちなみに、盆棚を準備するのは13日。迎え火も焚きます。 14日と15日はご先祖様が戻られ滞在されている期間です。 そして、16日に送り火を焚いてご先祖様の霊を送り出します。 火を焚くということは、魂をおさめるという意味もあり花火も同じ意味を持っています。 盆踊りも戻ってきた霊を供養するためのものです。 盆踊りには必ず縁日がつきもので、これも夏の楽しみの1つではないでしょうか。この“縁日”という言葉は、神様と縁を結ぶ“結縁日”が略されたものです。この日に参拝すると一層のご利益があるとされています。    

この季節のお供え

先述した盆棚(精霊棚)の準備。 年に1度のことですし、早くに実家から出られた方にとっては、あまり具体的には何を用意するものなのかをご存知でない方も少なくはないでしょう。 お盆の時期は位牌を取り出し、仏壇の扉を閉めてその前に盆棚を用意します。 お供えするものは地域やご家庭によっても多少なりとも違いがありますが、共通して用意されるものとしては“精霊馬”です。 ご先祖様が戻って来られる際には“きゅうり馬”を、あの世へと行かれる際には“なす牛”をお使い頂くとされています。 きゅうり馬は少しでも速く戻って来て下さいという願いが、なす牛はあの世へはゆっくりとお帰り下さいという願いが込められています。 共にヘタがついている方が頭です。ご先祖様をお迎えする時には内向きに、お送りする時には外向きに配置します。 他にも、お供え膳や水の子(蓮の葉の上にきゅうりとなすを刻んだものと研いだお米を乗せたもの)、盆団子、素麺、仏花などを用意します。 全てを完璧に用意するというのは、なかなか大変なものです。 面倒に感じてしまったり、形式的にだけなってしまうよりも、まずは真心を込めてご先祖様と向き合う時間を少しでも持つことが大切です。 参考文献 ・『日本人が大切にしたいうつくしい暮らし』井戸理恵子/かんき出版 ・『日本の七十二候を楽しむ〜旧暦のある暮らし〜』白井明大/東邦出版 ・『大切にしたいにほんのたしなみ』広田千悦子/Softbank Creative ・『和の暦』堀川波/朝日新聞出版 ・『中医薬膳学』辰巳洋/東洋学術出版"

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