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2020.01.05

ユニバーサルデザインに満ちた家を考える。大切な5つのポイント

ユニバーサルデザインに満ちた家を考える。大切な5つのポイント

日常にあふれる「ちょっと使いづらい」を解消するためのデザインが、ユニバーサルデザイン。押しやすいスイッチ、昇りやすい段差など、あらゆるところで採用されています。家づくりの時にこのデザインを取り入れることが、子供から高齢者までのあらゆる世代にとって、また自分たちの一生を通じても快適な「過ごしやすい家」に変えることとなるかもしれません。

今回は、ユニバーサルデザインを取り入れた「使いやすい」家を作るためのコツをお伝えします。大切なポイントは5つ。

1.段差をラクにする
2.広いスペースを確保する
3.いろんな場所に明るさを
4.使いやすい家具を選ぶ
5.温度差を減らす

ひとつずつ、見ていきましょう。

ユニバーサルデザインとは?

ユニバーサルデザインに満ちた家を考える。大切な5つのポイント

具体的な解説の前に、「ユニバーサルデザインって何?」「バリアフリーとの違いは?」という疑問にお答えします。

ユニバーサルデザインとは、全ての人が使いやすくなるように作られたデザインのこと。ケガや病気の有無だけではなく、子供も高齢者も不便なく使えることを目標としています。

あなたが何気なく行っていることも、小さな子供や高齢者、ケガや障害を抱えた人にとっては非常に困難なことかもしれません。もしあなたがケガをしたら、出来て当たり前だったことが出来なくなることも。

「健康な成人の視点だけではなく、あらゆる年代にも過ごしやすい環境を」「コンディションがベストではない人たちにも、不便をさせないように」という考えがユニバーサルデザインの基本です。

混同されやすい言葉にバリアフリーというものがあります。バリアフリーはユニバーサルデザインの1種で、障害をもつ人にとってのバリア(障害)を取り除くという考え方。ユニバーサルデザインはもっと射程を広くしたものと言えるでしょう。

段差をラクにする【ユニバーサルデザインのポイント1】

ユニバーサルデザインに満ちた家を考える。大切な5つのポイント

段差の不便さは、転倒などの危険に直結します。まずは家の中の段差に目を向けてみましょう。

『平成27年版高齢社会白書』によると、高齢者の事故は住宅内が77%。屋外以上に、屋内での事故が多い結果となっています。

まず注目したいのは玄関。一般的に、玄関には「上がりかまち」という段差があります。この段差を小さくすることが大切です。スロープを取り付けたり、ちょっとずつ昇れるようにステップを置く等の対策が挙げられるでしょう。

引き戸のレールにも気を付けたいところ。通常、引き戸自体が開き戸と違って押し引きのスペースが必要ないため、車椅子などでの通行がかんたんであると言われています。しかし足元のレールには数ミリの段差ができてしまうことも。

段差解消のためにプレートを敷いてなだらかにする方法もありますが、上吊り引き戸にすることで足元のレールそのものを取り払うことが可能とされています。

浴槽の段差は、浴室内の滑りやすさとも相まって高齢者にとっては危険なポイント。浴槽は半埋め込み式にして、乗り越える高さを低くすると良いでしょう。また、手すりを設置して浴槽への出入りの支えとする方法もあります。

広いスペースを確保する【ユニバーサルデザインのポイント2】

ユニバーサルデザインに満ちた家を考える。大切な5つのポイント

暮らしやすくするためには、スペースの広さも大切。廊下をすれ違うことができない、荷物を持って通りづらいという経験はないでしょうか?

指標の一つにしたいのが、車椅子が通れるだけの広さ。どんなに元気な人でも、ケガ等で車椅子を使う機会があるかもしれません。例として廊下の広さを見てみましょう。車椅子が通行できると言われている広さは次の通りです。

車椅子が通行しやすい     :90cm
車椅子と横向きの人がすれ違える:120cm
車椅子が180度方向転換できる :140cm

また、トイレにも車椅子を想定した広さを適用すると安心でしょう。一般的にはトイレの広さを180cm×180cmとすることが推奨されています。

いろんな場所に明るさを【ユニバーサルデザインのポイント3】

ユニバーサルデザインに満ちた家を考える。大切な5つのポイント

暗くて見づらい場所を無くすという視点も大切。天井の照明以外にも、足元照明や自然の明かりを取り入れやすい設計をするという工夫があります。

暗い場所はつまずきの原因になったり、落ちている物に気づかず踏んでしまったりというリスクを抱えています。

一般的に、暗くなりやすい場所として廊下や部屋の出入口が挙げられます。これらの場所に窓や照明を配置することでリスクを減らせるでしょう。

また、明るさを調節できる仕組みにすることで、よりユニバーサルデザイン的な家に。人によってまぶしいと感じる明るさは異なります。加齢とともに暗く感じやすくなる点は知っておくと良いでしょう。段階的に明るさを調整できるよう、天井照明とペンダントライトなどを併用する方法もあります。

使いやすい家具を選ぶ【ユニバーサルデザインのポイント4】

ユニバーサルデザインに満ちた家を考える。大切な5つのポイント

使いやすい道具を選ぶことで、過ごしやすい家作りを。照明のスイッチ、ドアの取っ手、テーブルなどにもこだわっておくと、「これを選んでよかった!」と、後々、喜べるシーンがあるかもしれません。

一般的に、スイッチは大きなものを取り入れると使いやすいと言われています。暗い場所でも見つけやすく、手が塞がっていても肘で押せるスイッチなら便利でしょう。大きなスイッチには、握力の少ない子供でも押しやすいという利点もあります。

子供の成長に合わせた環境作りには、高さの調節できるテーブルやイスが◎。ドアにはドアノブの代わりに、縦に長いレバーハンドルを設置すると使いやすいと言われています。

温度差を減らす【ユニバーサルデザインのポイント5】

ユニバーサルデザインに満ちた家を考える。大切な5つのポイント

体の弱い人のヒートショック対策には、部屋の温度差を減らすことが有効とされています。

特に気を付けたいのはリビング~浴室の温度差。暖かいリビングから寒い脱衣所を経て熱いお風呂へ入ると、血圧の急変動で心筋梗塞や脳梗塞の引き金となり得ます。

リビングだけでなく脱衣所にも暖房を設置する、断熱性の高い家にするといった対策もユニバーサルデザインの一つと言えるでしょう。

まとめ

自分も使いやすく、誰もが使いやすいように。この心がけを持つことで、ユニバーサルデザインにあふれる住みやすい家にグッと近づくでしょう。とはいえ、実現のためにはどんなポイントが不便さの原因になるのか知っておく必要があります。

ここでは、段差、広さ、明るさ、道具、温度の5つのポイントをお伝えしました。ぜひ家づくりの参考にしてください。

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