お客様インタビュー
2018.08.10
マンション間取り変更の Before・After 特集!写真も間取りも大公開!vol.2
間取り変更のBefore・After 特集の第二弾です。今回は、天井が印象的なこちらの事例です。この物件は、間取りとその梁が特徴で、もしかしたらその可能性を見逃して選ばれずに過ぎ去っていたかもしれません。
しかし、リノベーションによって大きな変化を遂げるとても素敵な物件でした。ぜひその変化をご覧ください。
変わった間取りこそ、リノベが生きる
最近の新築マンションは、似たような間取りがたくさん。しかし、築年数に拘らずに中古物件を探していくと、面白い形をした部屋に巡り会うことがあります。日常動線と自分らしさの空間をかけ合わせることで、そういった部屋が、誰にも真似できない自分だけのリノベーションになるのです。
この物件は、センターリビングという、リビングの四方に部屋が散らばった珍しい間取りです。また、それぞれの部屋をまたがる梁の存在も大きく、閉塞感を感じさせる空間となっていました。
現在、新しい技術として梁のない・見えづらいスッキリとした工法も出てきていますが、新築マンションでも梁が気になってしまう物件はまだまだあります。一般的には間取り図を見たときに、上の図(赤枠)のように柱に対し梁が通っているというように考えて、現地を見てその程度を確認してみると良いでしょう。
この物件はリノベーションによって、既存の間取りに感じるリビングを中心とした各部屋のつながりを保ちつつ、この既存の梁を生かし空間にメリハリをつけ、唯一無二の空間へと仕上げることができたのです。
梁をデザインしたリノベーション
この物件の1番の特徴でもある天井ですが、既存の梁を含めたデザインとなっているところがポイントです。無意味に天井を下げることは空間を狭くさせてしまうので、それをしたがる人はいないでしょう。しかし、既存の天井が一部下がっているならその形を利用することで面白い空間を演出する一歩が踏み出せます。
大きなくぼみは、逆に天井を高く見せ、その丸みは空間に柔らかさを与えます。そして、この柔なか木目調がリビングにまで続くことで、閉塞感を与えていた梁は役割を変え統一感のある雰囲気作りに貢献しています。
既存LDKと和室をつなげ広々としたLDKへ
この物件は、先ほどの間取りにあったように、リノベーションによって3LDKから2LDKへと間取りを大きく変えています。既存のリビングにも、明り取りの窓が設置されていますが、和室のスペースをLDKに取り込むことで、窓面積も増えとても明るいLDKへと変身しています。
リノベーションを含めた物件探しをする際には「中古ってなんだか暗いな」といった抵抗感を持たず、もしかしたら「こう変化を与えることで良い空間になるかも!」といったような想像を楽しむことで、掘り出しモノを見つけることができるかもしれませんね。
既存の広さのなかでもリノベーションを楽しむ
玄関、洗面所のスペースは、それぞれ既存の広さから大きく変えることはなく、洗面所にいたっては少し狭くなっているぐらいですが、リノベーションを存分に楽しんだ空間になっています。
靴の収納スペースは上から下まで使った壁面収納。オープンシェルフなので小物を置くなどおしゃれに演出することができます。そして、壁面いっぱいに収納を設けたことで、玄関スペースを広く確保することに成功しています。玄関・ホール部分を斜めに分けることで広く見せる視覚的効果が期待でき、またその斬新なアイディアに個性が光ります。
洗面所のスペースが狭くなっているものの、横長の大きな鏡を設置することで圧迫感のない空間へと仕上げています。シンクも個性的な大きなものを採用し、窮屈さを感じさせません。
玄関、洗面所、リビングに共通するように、優しい色合いの木目調にワンポイントとなる黒が空間を引き締め、とても洗練された印象となっています。
(この写真の事例を見る|リノベ不動産)
おわりに
今回ご紹介した間取りと全く同じものを検討されている方はなかなかいらっしゃらないと思いますが、中古+リノベーションの楽しさ、可能性を感じていただけたかと思います。
今回のように、閉塞感を与えていた梁がリノベーションによって空間を繋げデザイン性を高くする重要な役割に変化をする、その Before・After がリノベーションの醍醐味ですね。是非、自身だけの光るリノベーションを実現していただければと思います。