リノベのハウツー
2022.01.31
リノベーションのスケジュール大全〜リノベーションにかかる期間や進め方を確認しよう
中古物件を購入してリノベーションするとなると大規模な工事が必要になる場合もあり、住めるようになるまで時間がかかることも予想されます。この記事では、リノベーションの流れや期間の目安、進め方、注意点などスケジュールについてのあれこれを紹介。これからリノベーションを検討する方は、本記事を参考にしてスケジュールを検討してみましょう。
目次
リノベーションスケジュールの目安期間は4〜5ヶ月
リノベーションにかかる期間は、工事が完了して居住できるまでおおむね4〜5ヶ月というのが目安です。なお、これは住まい全体をリノベーションする「フルリノベーション」を行う場合の目安であり、部分的なリノベーションであればより短期間で完了する可能性があります。
4〜5ヶ月のうち物件探しや設計にかかる期間が約2〜3ヶ月、残りの約1〜2ヶ月が工事期間。小規模なリフォームや部分的なリノベーションであれば工事期間中でも生活できますが、フルリノベーションを施行中の家では生活できない可能性が高い点は要注意です。
リノベーションの流れとそれぞれの期間
4〜5ヶ月のリノベーション期間をさらに細かく分けて見ていきましょう。大まかな流れと、それぞれにかかる期間の一例は次の通りです。
上記の期間目安はあくまでも一例であり、物件探しやプランニングに時間を要すると6ヶ月以上かかる場合もあります。また、すでに所有している物件をリノベーションするのであれば、期間の目安は短くなるでしょう。
スケジュールに余裕がない場合の進め方
ここまで見てきたとおり、リノベーションはある程度まとまった期間を要します。物件探しやプランニングに時間がかかることもありますし、工事中に課題が発見されれば工期が伸びる可能性もあります。よって、リノベーションスケジュールは余裕を見ておくのが大切です。
しかし、どうしてもスケジュールに余裕がない中でリノベーションを進めたい場合には、次のような方法を検討するといいでしょう。
所有物件をリノベーションする場合
所有物件をリノベーションするのであれば、フルリノベーションではなく一部リノベーションで対応すると期間を短縮できます。具体的には水回りやリビングなど、気になる箇所を優先的にリノベーションするのです。順番に少しずつリノベーションしていけば、生活しながらでもリノベーションを進めることができ、スケジュールにも余裕が生まれます。
新たに物件を購入してリノベーションする場合
スケジュールに余裕がない中では、物件探しに時間をかけるのが難しいでしょう。時間をかけずにおしゃれなリノベーション物件に住みたいなら、リノベーション済みの中古物件を探すというのも一つの方法です。
一から物件を探してリノベーションするにはある程度時間がかかるものですが、ローンを組む際に住宅ローン(一体型ローン)ではなく、住宅ローン+リフォームローンで個別に借り入れれば、多少スケジュールを短縮できる可能性も。この点については「スケジューリングの注意点」の項で詳しく解説します。
スケジュールに余裕がある場合の進め方
スケジュールに十分余裕がある場合、次のような段階を経てリノベーションを進めていきます。
1. リノベーションに適した中古物件を探す
2. 物件探しと並行して大まかなリノベーションプランを検討する(一体型ローンを借り入れる場合)
3. 物件を購入、ローンを借り入れる
4. 具体的なリノベーションプランを検討する
5. 工事の見積金額を確認、工事契約を締結する
6. 実際に施工する(途中で中間確認を行う)
7. 工事の最終確認
8. 問題なければ引き渡しを受ける
スケジューリングの注意点
リノベーションのスケジューリングにあたっては、意識しておくべき注意点があります。特に気をつけたい3点について詳しく見ていきましょう。
1. 物件探しにかかる期間は読めない
一例として物件探しにかかる期間を約2週間〜1ヶ月とお伝えしましたが、実際にはもっと長期間にわたる場合もあります。立地や希望条件を満たす物件であるかという点だけでなく、リノベーションに適した物件かどうかも確認しなくてはなりません。物件探しはリノベーションの最重要ポイントですからスケジュールありきで探すのではなく、物件探しを起点としてスケジューリングを行うようにしましょう。
2. 一体型ローンは審査用にリノベーション費用を見積もる必要がある
先ほど少し触れましたが、物件購入費用+リノベーション費用を一括で借り入れる一体型ローンを借り入れる場合、金融機関の本審査時にリノベーション費用をある程度固めておく必要があります。つまり、大まかなリノベーションプランを検討しながら物件を決めなければならないのです。一体型ローンの借り入れを予定しているのであれば、こうした点も踏まえてスケジューリングしましょう。
3. リノベーション工事には想定外がつきものである
着工したからといって、完成までスケジュール通り順調に進むとは限りません。中古物件のリノベーションでは、工事中に想定外の設備不良や瑕疵が見つかることもあるのです。建物の耐久性や耐震性に影響を与えるような問題だと、追加で補修や設備交換をしなければならない場合もあるでしょう。工事スケジュールも余裕を持って考えておくのが大切です。
まとめ
リノベーションにはおおよそ4〜5ヶ月かかるのが標準とお伝えしましたが、あくまでも目安でしかありません。実際には半年以上かかる場合もあり、一概には言えないというのが実態です。想定外の事態も考慮に入れた余裕のあるスケジュールを意識することで、後悔のないリノベーションを実現できるでしょう。