リノベのハウツー
2020.09.09
4人家族に適した間取りとは?ライフステージから部屋数を考えてみよう
子どもが1人のうちは部屋数が少ない物件でもいいですが、4人家族ともなればそれなりの部屋数は欲しいものですよね。そうなると4人家族では、どれくらいの部屋数・間取りが望ましいのでしょうか。
今回は、4人家族でこれから引っ越しを考えている人に向けて、部屋を選ぶ上でのポイントを解説。理想的な部屋数や間取りについてもご紹介していきます。
ライフステージによって必要な部屋数は異なる!
4人家族の住まい選びにおいて、大きなポイントとなるのが「ライフステージの変化」。
4人家族の場合、2人の子どもが成長するに従って必要となる部屋数が変わってきます。2人の子どもが未就学児のうちは、子ども部屋を用意しなくても大丈夫。1つの寝室で親子揃って寝るというので問題ないでしょう。
子どもが成長して小学生になると状況は変化します。勉強したり遊んだりするスペースが必要になりますし、思春期になれば一人になれる空間を欲しがるもの。4人家族の場合、2人分の子ども部屋を確保する必要が出てきますよね。つまり、2部屋別に用意しなくてはならないことになります。
さらに時間が経過して、子どもが独立するタイミングになると、今度は4人家族から3人家族、そして2人家族へと人数が減ることに。再び少ない部屋数でも十分に生活できるようになるわけです。
このように「4人家族」と一口に言っても、どのライフステージに位置しているかによって、適している部屋数や間取りは異なります。現在の状況だけでなく、数年後の状況がどうなっているかも予測しながら、自分の家族に合った物件を選ぶ必要があるのです。
子供が小さいうちは1LDKや2LDK
最初に、子どもがまだ小さい4人家族の場合を見ていきましょう。子どもが小さいうちは、リビングダイニング以外の部屋数が1つないしは2つ、間取りで言うと1LDKや2LDKの物件がおすすめです。間取りごとに特徴や注意点を解説していきます。
将来の引っ越しを見越すなら1LDK
子ども2人とも未就学児の4人家族では、1LDKの物件も有力な選択肢。「4人家族で部屋数が1つだと狭いのでは」と思う方もいるかもしれませんが、子どもが小さいうちは親の目が行き届く物件の方が安心です。部屋数が多くなるほど子どもがどこにいるかわかりづらくなるため、1LDKは理に適った間取りと言えます。
また、一般的に1LDKは面積の小さい物件が多く、比較的家賃を安く抑えられるのもポイント。ライフステージが進んで子どもが大きくなった時の引越しに備えて、1LDK住まいで貯金するというのも有効なのです。
小学校低学年や同性の子どもがいるなら2LDK
子どもがもう少し大きくなって、小学校に入学したタイミングであれば2LDKが適しています。部屋数が2つに増えますから、1つを夫婦の寝室、もう1つを子ども部屋とすることが可能。小学校低学年であれば、2人の子どもで1部屋を一緒に使うのも抵抗感がないでしょう。
子どもが同性である場合は、小学校高学年以上になっても部屋を共有しているという家庭も見られます。家庭の方針や兄弟の関係性にもよりますが、2LDKであれば長く住み続けられる可能性もあるのです。
子どもが大きくなったら3LDK以上がおすすめ
続いては、ライフステージがさらに進み、小学校高学年〜中学生以上の子どもがいる4人家族の場合を考えていきます。多くの子が思春期を迎えると自分の部屋を欲しがる傾向にあるため、必要な部屋数も増えてくるのです。
よって子どもが小学校高学年以上になったら、2人の子どもに専用の子ども部屋を1つずつ用意したいところ。つまり、夫婦の寝室1部屋+子ども部屋2部屋の計3部屋、間取りで言えば3LDK以上が適していると言えます。特に子どもが異性の場合、早い段階で個室を欲しがる場合もあるでしょう。
3LDKの物件を探す上で気をつけたいのが、リビングダイニングの広さと位置。物件選びでは部屋数に目が行きがちですが、家族が最も長い時間過ごすのはリビングダイニングです。4人家族が一緒に食事を採り、一家団らんの時間を送るわけですから、リビングダイニングはそれなりの広さが必要。
また、子ども部屋とリビングダイニングが離れた位置にあると、帰宅した子どもが親と顔を合わせる前に自室へ直行してしまいます。家族の時間を大切にしたいのであれば、子ども部屋へ向かう際、必ずリビングダイニングを通るような動線になっている物件を選ぶのがおすすめです。
大部屋を仕切るという選択肢
ここまでを総合して考えると、子どもが大きくなってきたら3LDK以上が理想ということになります。しかし、リビングの広さや家賃といった諸条件を勘案すると、なかなか実現が難しい場合もありますよね。
そんな時に検討したいのが、大部屋を仕切って2部屋として使うという方法。2LDKで6畳・8畳の居室がある場合、6畳間を夫婦の寝室として利用し、8畳間を間仕切りや二段ベット・収納などを使って仕切ってしまうのです。これにより、2LDKであっても1人1部屋ずつ子ども部屋を与えることができます。
こちらの事例では、ロフトベットを上手く利用して小さな2つの子ども部屋にしています。決して大きな部屋ではありませんが、しっかりと子どものプライベート空間を生み出すことができるのです。
まとめ
4人家族では、子どもの成長に合わせて住まいのあるべき姿が変わっていきます。長く住み続けるためには、ライフステージに合わせて部屋数や間取りに柔軟性を持たせることも必要です。もちろん賃貸で、必要に応じて住み替えていくというのも有効でしょう。
以上、今回は4人家族におすすめの部屋数や間取りについて解説しました。