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2019.12.13

パイプスペースとは。収納に役立つ?リフォームできる?

パイプスペースとは。収納に役立つ?リフォームできる?

皆さんは、パイプスペースという言葉を聞いたことはありますか?あまり触れることはないかもしれませんが、私たちが快適に生活する上で重要な役割を持つ設備なのです。そのパイプスペースを、おしゃれな演出などのためにリフォームする方法があるとしたら?うまく活用すれば、生活が便利でスタイリッシュになるかもしれません。

今回は、パイプスペースの役割や、リフォーム方法の例をお伝えします。
 

パイプスペースとは?その役割、ご存じですか?

パイプスペースとは、給水管、排水管、ガス管といった生活に欠かせない配管をまとめた設備のこと。主に2階建て以上の建物にあり、上下階を貫いて配管を束ねています。「パイプシャフト」という言葉もありますが、同じ意味です。

配管をまとめた部位であるパイプスペースがあることで、トラブルが起きた時にアクセスしやすくなります。もしコンクリ―トのなかに配管が埋め込まれていたら、トラブルのたびに大規模な工事が必要となることも考えられます。

基本的には、1つの建物に2箇所のパイプスペースがあるように設計されます。バスやキッチンからの排水と、トイレからの排水を分けるためというのがその理由です。パイプスペースの位置は、通常は見取り図に書かれています。

「PS」と書いてある部分が、パイプスペース(Pipe Space)です。メーターボックスと同じ場所に設置される場合がありますが、その場合「MBPS」と表記されます。
 

パイプスペースは収納に使える?

パイプスペースとは。収納に役立つ?リフォームできる?

パイプスペースを、他の物の収納場所として利用することはできません。メーターボックス内にあるパイプスペースも同様です。

メーターボックス自体が、集合住宅の場合は基本的に共有部分です。安全上の観点からも、配線があるメーターボックス内に物を入れることは危険な行為であるとされています。
 

パイプスペースをリフォームに活用する

パイプスペースとは。収納に役立つ?リフォームできる?

室内にパイプスペースがある場合、思い通りのリフォームが行えない場合があります。なぜならパイプスペースは上下階を貫いているため、基本的に移動させることはできないからです。そのため、キッチンを移動させた後に、隣接していたパイプスペースだけがその場に残ってしまうことも。

その場合、パイプスペースの位置を変える以外のリフォームをする方法があります。

・タイルを貼って装飾する
パイプスペースだけがその場に残った場合、四角い柱が部屋の中にそびえたつことになります。ここにお好みのタイルを貼って、部屋のアクセントとする方法です。

・パイプスペースの幅を減らして、収納場所を作る
これはパイプスペースの位置はそのままに、周りを囲む壁を狭くしてスキマ収納として活用する方法です。同じ要領で壁面にへこみを作り、棚として活用する方法もあります。

ただ、パイプスペースはメンテナンス性を高めるため、広めに作っておくことが推奨されています。メンテナンスに支障をきたさない程度に狭める必要があり、業者と相談していただいた方が安全でしょう。
 

水回りのリフォーム、リノベーションで大切なこと

パイプスペースとは。収納に役立つ?リフォームできる?

事例はこちら

水回りの位置を変える時は、排水口からパイプスペースまでの距離に気を付ける必要があります。水が排水口から床下の配管を通り、パイプスペースに至るまでは重力によって流れていきます。そのため、配管には一定の角度が必要なのです。

問題は、排水口が当初の距離よりも離れる場合でしょう。距離が離れるほど、勾配が少なくなってしまいます。どのくらいの勾配があればいいのか、その基準が空気調和・衛生工学会規格で決められています。

キッチン:1/50以上
バス :1/50以上
洗面台 :1/50以上
トイレ :1/100以上

これは、排水口からパイプシャフトまでの距離の数割分の高低差が、床下に必要という意味です。キッチン等の方を高くします。

例えばキッチンの排水口を、パイプシャフトから5m離すとしましょう。
計算すると、500cm÷50=10cmとなります。つまりキッチン下の配管に十分な勾配をつけるためには、少なくとも10cmは床下のスペースが必要という計算です。床下にとれるスペースは限られているため、距離や床の構造によってはキッチン等の水回りの床を高くする工事が必要になることもあります。

また、マンションによってはそもそも水回りのリフォームを禁止している所もあります。管理規約に記載されていると言われており、トラブルを防ぐためにもリフォーム前に確認すると良いでしょう。

さらに、床の構造にも気を付けましょう。古い住宅では2重床になっていないことがあります。その場合、配管は下の階の天井裏を通ることになり、工事ができないこともあると言われています。床の構造は図面で確認できることもありますが、管理組合に聞いてみれば、教えてくれる場合があります。

まとめ

パイプスペースの役割や、リフォーム時に気を付けるポイントを知っていただけたかと思います。特に水回りのリフォームやリノベーションを検討している方は、パイプスペースの位置を事前に確認しておくと理想を実現しやすくなるでしょう
 

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