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2020.10.30

リビング照明をもっと快適に。スイッチの種類を使い分けよう

リビング照明をもっと快適に。スイッチの種類を使い分けよう


リビングは多目的に使われるスペースです。家族がリラックスした時間を過ごす場所であり、また来客をもてなすこともあり、さらに仕事や作業を行うワークスペースになることもあります。

多目的に使われるリビングでは、機能の異なる照明器具を組み合わせる手法が取り入れられています。それぞれの照明器具の特性を活かせるよう、スイッチもいろいろな機能や種類のものが使われる傾向です。

ここでは、リビング照明を効果的に操作する、スイッチの種類についてご紹介していきます。
 

種類さまざま。リビングに求められる多様なスイッチ

従来、リビングの照明は、一つの照明で画一的に広く明るく照らす「一室一灯」が一般的でした。近年では、ライフスタイルの多様化や省エネ志向の高まりなどに対応して、「一室複数灯/多灯分散照明」という手法が取り入れられるようになってきています。

例えば、メインのライトに間接照明や部分的な灯りを組み合わせて、空間を区切って照らし分け、明暗を使って奥行きや雰囲気を演出するリビング照明も増えています。一室複数灯の照明では、リビングの使用場面に合わせて照明の明るさや色調を変えたり、別々の作業をしている家族それぞれに適した明るさの照明をあてたりすることもできます。

暮らしの中の様々な場面に合わせて照明を調節するため、リビング照明ではスイッチにも多彩な機能が求められています。快適に過ごすための照明操作はもちろん、防犯や生活動線の視点から考えた照明スイッチも使われているようです。


(参考:環境省COOL CHOICE
あかり未来計画「快適&省エネ!多灯分散照明で変わるあかりライフ」 )
 

リビングのスイッチは機能を知って快適に

定番。基本の照明操作のためのスイッチ
 


照明のスイッチでごく一般的に使われているのは、「片切りスイッチ」といわれる種類です。一つのスイッチで一つの照明のオン・オフを切り替えます。シーソーのような形の片側を押し込むタイプやパネル状になっているものなどが定番の形です。パネルが大きい「ワイドスイッチ」は、指の力を使わずひじや肩でも押せるので、手がふさがっているときなどにも便利です。

お部屋の使い方に合わせて明るさや照明の色合いを調整するスイッチとしては、「調光・調色スイッチ」があります。明るさや色味を段階的に調節するため、ダイヤル式やロータリー式、スライド式、タッチパネル上でスライドするタイプなどがあります。

「リモコンスイッチ」は、スイッチのある壁から離れた場所にいても照明のオン・オフや光量、色調を調整できます。 シーリングライトなど単一灯だけでなく、複数のダウンライトをまとめて操作できるものもあります。

また、「スマートフォン連動スイッチ」ならお手持ちのスマートフォンをリモコンのように使うことができます。Wi-fiやBluetoothに対応した照明器具にリンクして操作するものや、従来の赤外線リモコンをスマホで操作できるようにするものなど、いくつかの方式があります。


自動で便利、防犯にも役立つスイッチ

自動で照明を点灯・消灯してくれるスイッチは、消し忘れ防止になるだけでなく、留守宅の防犯にも役立ちます。

「タイマー式自動スイッチ」は、セットした時間になると自動で点灯・消灯するスイッチです。リビングの照明にタイマーをセットしておけば、留守中でも点灯・消灯が自動で行われるので、在宅しているように見せることができるでしょう。

一方、明るさに反応して自動でスイッチをオン・オフする「センサー式自動点滅スイッチ」もあります。屋外の明るさに合わせて自動で照明が点くので、こちらも防犯対策として見かけることも多いです。


かゆい所に手が届く、あると便利なスイッチ


リビングが複数の部屋や通路につながっている間取りもよくあります。そういう場合に便利なのが、「3路スイッチ」「4路スイッチ」です。一つの照明を複数のスイッチで操作できます。

1つの照明を2か所から操作する場合は3路スイッチ、3か所以上の場所から操作する場合は4路スイッチも併せて組み込みます。例えば、キッチンやダイニングの近くのスイッチで点灯し、リビングを通って廊下に近いスイッチで消灯する、というような使い方ができます。

一室複数灯になると、照明スイッチの数も増えてしまいがち。また、光量や色調にこだわって好みの照明にしたいけど、毎回一つ一つのスイッチを調整するのも手間だな、と感じるかもしれません。そういった場合に便利なのが、「リビングライコン」です。

これを使うと、いくつもあるスイッチを一つのパネルにまとめてコントロールできます。リビングの照明をいくつかの系統に分けて調節したり、よく使う照明セットを記憶したりすることができるので、お好みの照明にすぐ切り替えられます。

すっきりした見た目や便利な使い勝手がうれしいリビングライコンですが、設置するにはパネル自体の価格に加えて工賃もかかるので、しっかりと事前に金額を確認して置くことをお勧めします。

(参考:Panasonic「リビングライコン」 )


コンセントも一緒に考えてみよう

リビングに限定したものではないですが、コンセントに関連して便利なスイッチがあるので、紹介します。

照明スイッチと同じプレートにコンセントを設置した「コンセント一体型スイッチ」。掃除機を使う時など、高い位置にコンセントがあるので立ったままでプラグを抜き差しできます。コンセントが目立つ場所にあることが気になる場合は、スイッチのパネルでコンセントを隠しておけるタイプもあります。

(参考:Panasonic「ワイド21:あけたらコンセント」


シーズンオフのエアコンの電源コードは差したままですか、抜いておきますか。差したままだと待機電力がかかりますが、抜いた後のコードが垂れ下がるのも見た目がよくありません。そこで、プラグをコンセントに差したままで、待機電力をカットできるスイッチがあります。エアコンのほかにも、待機電力の大きい家電に使うと、省エネ、節電に役立ちます。

(参考:Panasonic「こまめにスイッチ  メリット」
 

リビングには避けたいスイッチ、人感センサー


「人感センサー付きスイッチ」は、人が近づくとセンサーが反応して点灯するスイッチです。一定の明るさがある昼間などには点灯しないようになっていることが多いです。玄関ホールや廊下などに導入しているご家庭も多いのではないでしょうか。

便利な機能ですが、くつろぎ重視だったり長く時間をすごすリビングには向かないスイッチといえます。センサーで自動的にオン・オフするということは、手動で臨機応変に調整することができない、ということでもあります。人がいてもしばらく動かないと照明が消えてしまったり、手元を明るくしたくても近くの照明が点いていると点灯しなかったり、ということもあるでしょう。
 

まとめ


照明のスイッチは機能や操作性の高度化が進んでいます。家の中でも長い時間を過ごすリビングでは、便利なスイッチを賢く使って、より心地よく過ごせるように考えてみませんか。
 

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