リノベーションのアイテム
2019.12.26
パティオとは?パティオの魅力を把握して快適な生活を楽しむ
パティオというフレーズを聞いたことがあるものの、具体的にはどんな意味があるのか知らない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回はパティオの意味や魅力、活用法などについて紹介します。
パティオの意味
パティオには、スペイン語で「中庭」や「裏庭」という意味があります。日本の住宅では建物の外にある「外庭」が一般的ですが、パティオの本場であるスペインでは住宅をはじめ病院や学校、市場などにも中庭があります。
スペインにパティオがある理由のひとつは、「暑さ対策」です。スペインの夏はとても暑く、南部のアンダルシア地方では気温が45℃に達することもしばしば。そのため、暑さをしのぐ避暑地としてパティオのある住宅が受け継がれてきました。パティオは建物の外と比較すると、10~15℃ほど気温が下がるといわれています。
スペインにパティオがあるもうひとつの理由は、「食材を干すための場所として利用できる」ためです。スペインでは、赤ピーマンや豚肉のロースなど様々な食材を乾燥させて貯蔵します。パティオなら車道とは離れているため排ガスやホコリなど避けることができ、安心して干すことができるのです。
日本におけるパティオ
日本でもパティオのある住宅が増えています。マンションの中には、建物の共用スペースや建物の脇にある公共のスペースにパティオを取りつけているところも。一戸建てについても、建物に中庭が付属している住宅を見かけるようになりました。
ただし、日本では建物にある野外空間すべてパティオと呼んでいます。そのため、広めのベランダについてもパティオとみなされるので注意が必要です。
パティオのメリットとデメリット
パティオにはメリットとデメリットがあります。パティオのある住宅へ引っ越しを検討する際の参考にしてください。
パティオのメリット
パティオのメリットは以下の3つです。
・家が明るくなる
パティオのメリットのひとつは、家の中が明るくなることです。どの部屋にも光が差し込むようになるので、開放的な気分を味わうことができます。
・プライバシーを守ることができる
パティオは、外から見えないのでプライバシーを守ることが可能です。バーベキューやアフタヌーンティー、ガーデニングなどを気兼ねなく楽しむことができます。車の危険などもないので、子どもたちも安心して遊ぶことができるのも魅力です。
・空気の循環がよくなる
パティオのある住宅は、風が通りやすくなるので新鮮な空気を取り込みやすくできます。季節によって風向きが変わりますが、パティオのある住宅なら一年中空気を取り込むことが可能です。
パティオのデメリット
パティオには以下のようなデメリットもあるので、注意が必要です。
・断熱の性能が低い
パティオのある一戸建ては窓が多いために風通しがよいというメリットがある一方で、断熱の性能が低い場合が多いので要注意です。部屋をチェックする際は、断熱材を使用しているのかをチェックしましょう。
・虫が入りやすい
パティオのデメリットの2つ目は、虫が入りやすいことです。パティオがあれば自然を楽しむことができますが、噴水や水たまりなどがあると虫が繁殖する可能性があります。
・家事の負担が増える
パティオのきれいに保つためには、普段からの手入れが必要です。共働きの夫婦や小さな子どものいる家族の場合、手入れのための時間を作れない可能性もあります。
パティオの活用法
パティオを楽しむには、インテリアを意識することが大切です。部屋とパティオのインテリアデザインを統一すると、より美しく感じられるようになるでしょう。
日本は雨の降る日が多いので、屋根を取り付けるのもおすすめです。屋根があれば、天候に関わらず、外に出てくつろぐことができます。
まとめ
パティオがあることで、開放的な気分を味わうことが可能です。子どものいる家族については、安全な場所で子どもたちを遊ばすことができるというメリットもあります。
一方で「虫が入りやすい」「断熱の性能が低い」というデメリットもあるので注意が必要です。パティオのある住宅へ引っ越しする際は、慎重に検討して決定することをおすすめします。