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2019.12.20
シャワーとお風呂のお湯を張る、安いのはどっち?
毎日の入浴時間は、一日の疲れを癒す大切な時間です。シャワーだけで済ませる人や、湯船にお湯を張ってゆっくり浸かる人、人それぞれの過ごし方があるでしょう。
入浴をしながら、ふと「果たして、シャワーとお風呂にお湯を張るのは、どちらが安上がりなのだろう?」と思ったことはありませんか?
入浴時のガス代や水道代は家計にも大きく関わります。誰もが疑問に思う「安いのはシャワーなの?それともお風呂にお湯を張る方?」という疑問にお答えします。
ガス代と水道代の料金を計算
それぞれのガス代と水道代を計算して比較してみましょう。条件を揃えるために、ガス代は15℃の水を40℃に加熱した時にかかる料金とします。果たしてどちらの方がお得なのでしょうか?
シャワーの場合
シャワーの使用時間を15分として、1回のシャワーにどれくらいの料金がかかるのか算出していきます。
◆ガス代
ガスの使用料金は都市ガスの場合とプロパンガスの場合で異なります。そのため、都市ガスとプロパンガスをそれぞれ分けて算出します。
・都市ガス・・・69円(1分あたり4.6円)
・プロパンガス・・・103円(1分あたり6.9円)
◆水道代
一般的にシャワーは1分間で12リットルの水を消費していると言われています。その消費量で料金を算出すると下記のようになります。
・43.5円(1分あたり2.9円)
つまり、15分あたりのシャワー使用料金は下記の通りです。
都市ガスの場合・・・112.5円
プロパンガスの場合・・・147円
お風呂にお湯を張った場合
一般的な浴槽には200リットルの水が入るとされているので、200リットル分の水道代と、それを温めるガス代の合算になります。シャワーの時のガス代と同様、都市ガスとプロパンガスそれぞれの料金を計算します。
都市ガス・・・77.5円
プロパンガス・・・115.7円
水道代・・・48円
つまり、浴槽にお湯を張った場合の料金は下記のようになります。
都市ガスの場合・・・125.5円
プロパンガス・・・163.7円
シャワーの方が安い計算だが、一概には言えない
以上の算出結果から、シャワーの方が若干安いということがわかりました。しかし、この結果は絶対的なものではなく、家族構成や入浴時間が大きく関わってきます。
例えば3人家族の場合であれば、シャワーの回数は単純計算で3倍ということになります。これであれば、お風呂にお湯を張った方が安いですね。
逆に、同じ3人家族であっても、一人ひとりの入浴時間が長い場合は異なった結果になります。入浴時間が長く、お湯が冷めてしまえば、追い炊きをすることになります。この追い炊きを家族の人数分することになれば、シャワーの方が安く済むでしょう。
おすすめの節約入浴方法
入浴の時間や方法によって、一回の入浴にかかるガス代や水道代は大きく変わってきます。それぞれ節約の方法をしっかりとマスターして、入浴にかかる料金を抑える工夫をしていきましょう。
シャワーの場合
・使用時間を減らす
シャワーは利用するだけガス代や水道代がかかってしまいます。そのため、使う時間を減らすというのが最も取り組みやすい節約だといえます。シャワーを無駄に流している時間を無くして、節約を心がけましょう。
・節約シャワーヘッドをつける
シャワーの水量を抑えてくれるので、水道代の節約に効果があります。使用方法は自宅のシャワーヘッドを節約シャワーヘッドに付け替えるだけ。若干シャワーの水圧が弱くなってしまいますが、節水効果は高いです。Amazonや楽天などのネット通販で購入できます。
お風呂にお湯を張った場合
・お湯の温度を下げる
浴槽に張るお湯の温度を下げれば、ガス代の節約になります。お湯の温度を高めに設定しているようであれば、設定温度を1〜2度下げてみてはいかがでしょうか。
・半身浴にする
半身浴とは肩までお湯に浸かるのではなく、浴槽のお湯を胸の高さくらいに設定します。浴槽に並々とお湯をためるのと半身浴とでは、水道代にかなりの違いが生じます。
・湯船にふたをする
お湯の温度を下げないために、入らない時間や体を洗っている時間は浴槽にふたをするようにします。それによって保温効果が上がり、浴槽のお湯の温度が下がるのを防ぎ、追い炊きの回数を減らせます。
・続けて入るようにする
家族がいる場合、なるべく入浴の間隔を空けずに続けて入るようにします。時間が空いてしまうと、追い炊きをする必要が生じてしまいます。追い炊きはガス代が余計にかかってしまう一番の原因なので、なるべくお湯が冷めないうちに全員が入浴を済ませてしまう方が節約になります。
まとめ
シャワーの方がお風呂にお湯を張るよりも安いという結果になりました。しかし、入浴時間や家族の人数によって、どちらが安くてお得かは異なります。
大切なリフレッシュの時間でありつつも、家計に優しい入浴の方法を考えていきたいですね。