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2019.05.29
【密着1ヶ月】1Rリノベが完成するまで −第2話 スケルトンリノベの3つのメリット−
横浜駅から徒歩10分弱の場所にあるネイルサロンが、2号店を出店することに。
物件は決めたものの、年季の入った1R物件での開業は至難の技。
オーナーのNさんはたまたま通りがかったリノベ不動産/BeatHOUSEで、リノベーションを決意しました。
配管から全て変えるフルスケルトンリノベでも、工事期間はわずか1ヶ月。
そんな1ヶ月間の1Rリノベ、密着してみました。
第1話では、設計デザインを手掛けた髙橋のインタビューを通じて、工事に至る流れを振り返りました。
目次
解体期間、わずか2日
細かな内容が決まったら、いよいよ工事が始まります。
写真は同じ角度から撮影したビフォー(左)・アフター(右)です。
天井が高くなり、広がりが感じられるようになりました。
今回は、解体後の物件を見て分かったフルスケルトンリノベーションの3つの利点をご紹介します。
利点その1:配管まで確認・交換ができる
スケルトンリノベーションの利点として挙げられることが多い項目です。
『配管から交換しています』というフレーズを使ったリノベーション物件を見かけたことはありませんか?
築年数の経っている物件は、見えない部分の老朽化が進んでいたり、現在だと使われていない材質の配管で施工されていることも…。
確認せずにリノベーションを行うと、後に不具合が生じた際に再度床を剥がす必要があるなど、想定より大掛かりになってしまうかもしれません。
今回は、配管の不具合は特に見つかりませんでしたが、リノベーションを機にプロに確認してもらえるのは利点と言えます。
利点その2:コンクリートの状態や過去のリフォーム箇所が見える
この物件は、壁面の下地が綺麗な色で残っていました。
無塗装のコンクリートは薄い灰色(天井部分の色です)をしていますが、このクロスを剥がした部分は、写真の通り濃いグレーになっています。
設計の髙橋によると、モルタルを薄く塗った色とのことです。
今回はこのグレーを、内装の色にそのまま採用することに。
解体したからこそ見える一面ですね。
前所有者のリフォーム履歴は、図面上では分からないケースも多々あります。
中には複数回の工事によって、壁が何層も重なっていることも…。
過去の工事分まで解体することで、一から整えることができますね。
天井まで解体したからこそ、"整えた"部分もあります。
それがこのダクト。
右側の途切れている方は、今までキッチンに使用していたもの。
今回の工事で、キッチンはシンクと水栓のみに変更したので不要に。
景観を整える為に撤去することになりました。
左側のダクトはトイレの排気として使用するので、残しておきます。
利点その3:間取りの自由度が高い
スケルスケルトンリノベーション最大の利点とも言えるのではないでしょうか?
今回は大幅な間取りの変更は行いませんでしたが、
1. キッチン部分の手洗い場
2. ユニットバスだったお手洗い部分の壁
この2つの壁の位置をわずかに動かし、空間の広がりが感じられるように調整しました。
壁の位置の調整と同時に、もうひとつ整えたのがこのライン。
左が工事前、右が変更後の写真になります。
入口の梁に合わせて、お手洗いの扉とキッチンの開口の上端の高さを揃えました。
そうすることで、空間に統一感が生まれています。
まとめ:フルスケルトン3つのメリット
今回の取材で分かった3つの利点はこちら。
1. 配管まで確認・交換ができる
2. コンクリートの状態や過去のリフォーム箇所が見える
3. 理想の間取りや空間にすることが出来る
次回はいよいよ完成したお部屋を取材。
オーナーNさんも登場。次回もお楽しみに!