その他
2017.09.01
陶器と土鍋のお手入れ方法・使う前には何をすればよい?
“陶器と土鍋のお手入れ方法・使う前には何をすればよい?“ Matsumoto Hiroshiさん(@ma2mo10hiro4)がシェアした投稿 - 2018年 5月月29日午後9時52分PDT 良いなと思って購入した陶器や土鍋。おうちに帰ってきれいに洗ったら、そのまま使い始めるという人も多いのではないでしょうか。実は、陶器や土鍋は使い始める前に少し手を加えることで長持ちさせることができるようになります。ここでは、陶器や土鍋を使う前にしておくべきことや日常のお手入れ方法についてご紹介します。 “焼き物の種類について“ Natsumiさん(@bo.to.pe.to.723)がシェアした投稿 - 2018年 5月月29日午後11時59分PDT 焼き物には、大きく分けて、「陶器」と「磁器」、「せっ器」の三つの種類があります。 ♯陶器について 陶器とは、土物とも言われ、基本的には粘土を材料とした器のことを指します。叩くと鈍い音がし、見た目はゴツゴツとした、素朴な風合いが感じられることが特徴です。また、透光性はないものの吸水性があり、使用する際にはカビの発生やにおい移りに気を付ける必要があります。代表的な焼き物は、萩焼、瀬戸焼など。 ♯磁器について 磁器は石物とも言われますが、実際には石英、長石のほか粘土質物なども材料としていて、素地が緻密な器のことを指します。陶器よりもあとの時代に登場した食器で、叩くと金属のような高音がし、透光性があり、表面が滑らかであることが特徴的。吸水性はなく、におい移りなどもあまり発生しない扱いやすさが魅力です。代表的な焼き物は有田焼、九谷焼など。また、ほとんどの洋食器もこれにあたります。 ♯せっ器について 半磁器や焼締めとも言われる「せっ器」は、陶器と磁器の中間的な焼き物になります。釉薬や絵付けなどがされないことが多く、世界各地で伝統的に作られている器で、独自の風合いがあります。陶器と同じく透光性はなく、叩くとにごったような音がしますが、吸水性が無いことが特徴です。代表的な焼き物は、信楽焼、備前焼など。 “使う前にしておくべきこと“ なつみさん(@pecoom3)がシェアした投稿 - 2017年11月月3日午後4時57分PDT ♯陶器には「目止め」をする 吸水性の高い陶器には、使いはじめに手間を掛けておかないと、表面に汚れやにおいが侵入する原因となる「貫入」という細かなヒビが出来てしまいます。この「貫入」を防ぐためには「目止め」を行うことが必要となります。 ♯目止めの方法 まずは、目止めを行う食器が入るサイズの鍋を用意します。そこにたっぷりの米の研ぎ汁とスプーン2杯程度の冷やご飯を入れ、底にきれいな布巾(ガーゼ、タオルなどでも可)を敷いてから食器を入れて中火にかけます。沸騰する直前あたりで火を弱め、そこからご飯がとろりと煮崩れるまで20分ほど煮込みます。ご飯が煮崩れたら火を止めて、そのまま冷まします。冷めたら食器を取り出して、ぬめりを洗い落とし、風通しの良いところでしっかりと乾燥させたら完了です。陶器は急激な温度変化に弱いため、沸騰させた鍋に食器を入れたり、電子レンジを使用したりといったことは避けるようにしましょう。 ♯土鍋の場合 土鍋に水とお茶碗1杯分程度のご飯を入れて、弱火にかけます。20分ほど弱火で煮続け、ご飯が煮崩れたら火を止めてそのまま冷まします。すっかり冷めたらきれいに洗って、しっかりと乾かして完了です。ご飯を利用するほかに、水に片栗粉(片栗粉は水に対して10パーセントくらいの割合)を溶いたものを利用しても同様に目止めを行うことができます。 “普段の使い方やお手入方法“ juchi-いつもの器と雑貨-淡路島さん(@juchi_awajishima)がシェアした投稿 - 2018年 5月月29日午後8時02分PDT 陶器は吸水性が高いことからカビが発生しやすくなっています。そのため、洗ったあとにはしっかりと乾燥させることが大切です。あまり食器を重ねて乾かすようなことはせず、広く空気に触れるように置いて乾燥させましょう。また、急激な温度変化にも弱いことから電子レンジの利用もおすすめできません。収納する際もなるべく違う材質、違う形状のものは重ねず、長く使わない場合には食器と食器の間にクッションになるようなもの(ペーパータオルなど)を挟んで置くと良いでしょう。 土鍋も洗ったあとに十分に乾かすことが大切です。底が濡れたまま火に掛けると割れてしまうこともあるので、洗ったらしっかり乾かすということを常に心掛けておきましょう。 “陶器ならではの良さ“ 陶器は磁器と比較すると気を遣わなければならない点が多く、使いはじめにも少々手間が掛かります。しかし、使い込むことで風合いが変わるという磁器には無い魅力を持っています。お気に入りの陶器をしっかりお手入れして、陶器ならではの良さを是非感じてみてください。