その他
2017.09.01
どれくらい知ってますか?木造住宅のメリットとデメリット!
“どれくらい知ってますか?木造住宅のメリットとデメリット!”
住宅の構造には、木造と鉄骨造、鉄筋コンクリート造と骨組みの構造材によって3つに分けられます。その中でも日本の気候や風土に合った木造住宅は馴染みが深いものですが、耐久性や耐震性などが気になる方も多いのではないでしょうか? そこで、木造住宅のメリットとデメリットをまとめてみました。
“2種類の工法がある木造住宅”
木造住宅には、在来工法と呼ばれる木造軸組工法と2×4(ツーバイフォー)と呼ばれる木造枠組工法の2つの種類があります。 木造軸組工法は、日本で古くから行われていた伝統工法を簡略化し発展させた工法で、現在でも大半の木造住宅が木造軸組工法によって建てられています。木造軸組工法は、コンクリートの基礎の上に土台を据え、柱と梁、桁などで建物の骨組みを作ります。柱と柱を梁でつないで筋交いを入れます。つまり、柱で建物が支えられている建築物です。 木造軸組工法は、柱で建物を支えているため壁を抜いたり大きな窓や間口を作ったりすることが可能です。そのため、間取りを変更するのにも比較的容易にできることや、増改築もしやすいというメリットがあります。 一方、木造枠組工法は、壁で建物を支えるもので北米などで主流の工法です。使用される構造用の製材の断面サイズが2インチ×4インチであることから2×4と呼ばれています。工場で部材を作るため生産性に優れ、木造軸組工法と比べると地震にも強いとされています。
“木造住宅のメリットは?”
木材は、鉄やコンクリートなどと比べると熱伝導率が低い素材です。そのため、断熱性が高く吸湿性もあるので快適な室内環境を作ることができます。 また、木造住宅は鉄筋造や鉄筋コンクリート造と比較してもコストがかからないことがメリットのひとつです。木材住宅の材料である木材は、鉄骨やコンクリートより材料費が安いため、全体のコストが低くなります。また、一般的に木造住宅の工期は4カ月~6カ月程度、鉄筋コンクリートの場合は8カ月程度です。工期が短ければそれに関わる人件費も少なくて済みます。さらに修繕費用や建て替える時などの解体費用も他の構造と比べると費用がかからないという特徴があります。 木造軸組工法では、基礎と土台、柱や梁の強度を確保できれば、開口部を大きくするなど、設計や間取りなどの自由度が高いのが大きなメリットです。そのため、狭い土地や変形の土地でも設計プランを立てやすく、大型の重機が入れない場所でも施工が可能なこともメリットといえます。間取りの変更や間仕切りをなくすことも容易なので、リフォーム時にも柔軟に対応できます。 2×4は、木造軸組工法と比べると地震の揺れに強いのが特徴です。しかし、今では木造軸組工法であっても、建築基準法の耐震基準を守って正しく設計され施行したものは耐震性も高くなっています。
“木造住宅のデメリットは?”
木造軸組工法は、工事は現場での作業がほとんどです。木造建築を扱う業者は多いのですが、大工の技術によって施行の仕上がりにバラつきがでやすいことがデメリットです。2×4は工場でパネルを加工して現場で組み立てるため、木造軸組工法と比較すると仕上がりのバラつきは少ない傾向にあります。ただし、壁で支える工法であることから、ドアや窓の位置や大きさが制限されるほか、間取りの変更が難しいというデメリットがあります。 木造住宅のデメリットに耐久性の低さがあります。一般的に木造住宅は30年が寿命といわれています。しかし、現実には築100年以上の木材住宅も存在します。木材はシロアリなどの害虫の被害や風雨による劣化を受けやすいものですが、定期的に点検をしてメンテナンスをしていけば、寿命は延びていきます。地震や台風などの災害の被害を受けやすいのはデメリットになりますが、被害にあった部分を補修しやすいというのが他の構造にはないメリットといえます。
“信頼できる業者を見極めよう!”
木造住宅は地震や火事などに弱いというイメージがありますが、日本の気候風土に合った住宅で実績のある建築物といえます。建築物は建てた時点から劣化が始まります。災害に強く長持ちさせるためには定期的且つ計画的な点検やメンテナンスが重要です。 建築業者の中で木造建築を扱う業者は多く業者を選ぶ際の選択肢の幅は広いのですが、依頼する業者によって施行技術にバラつきが出やすいのが難点です。木造住宅のメリットを十分に生かすためには、信頼できる業者を見極めて選ぶことが大切です。"