パートナーと暮らすためのエッセンス
実家暮らしや1人暮らしの生活は、多少の不都合はあってもやっぱり快適で、今の生活に慣れてしまっている。だから、パートナーはいるけど一緒に暮らすことを躊躇してしまう。とか、一緒に住んでいる人と喧嘩がたえず人と一緒に暮らすことに向いていないのでは、と思うこともある。あるいは、円満に生活を送っているが、相手も本当にそう思っているかはどこか分からないところがある。など、自分とは違う誰かと一緒に暮らすことは、様々な変化や関わりが生まれます。嫌な思い一つしないなんていうことは、誰かと済むことになればなかなか難しいけれど、ほんの少しの考え方でそのとらえ方が変わってくる。今日は、「一緒に住んでいて良かった」と思える生活を送るためのエッセンスをお届けしたいと思います。
パートナーと言っても「自分ではない他人」ということを知る
19世紀の精神科医アルフレッド・アドラーの思想を紹介した「嫌われる勇気」という本で「他者は、あなたの期待を満たすために生きているのではない」という言葉があります。
パートナーも自分ではない「他者」なのだという前提を忘れず付き合っていくことで心はずっと軽くなるのではないでしょうか。
たとえば夫婦という関係で...「妻なんだからもっときちんと家事をしろ」「夫は家事を手伝ってくれない」これでは平行線で不満がたまっていく一方です。パートナーは自分にとって大事な人で、相手にとってもそれは同じことだからこれぐらいは要求しても良い、という考え方は危険です。アドラーの考え方から、先ほどの愚痴を「家事をしてくれてありがとう」「仕事をしてくれてありがとう」に転換することで相手を思いやって過ごしていくことができます。
一緒に暮らす空間の工夫
一緒に暮らす空間を工夫することで、パートナーとの衝突を減らすことができます。またパートナーと住まいを作っていくことでより良い関係を築いていくことができます。
思い出を共有するギャラリー
玄関や廊下など、よく通る部分に写真を飾ることで思い出を共有できます。自分たちが写っている写真の他にも、旅行先で一緒に見た風景であったり、2人で行った美術館で買ったアートだったり、いつか行ってみたいね、という未来のことだったり。パートナーとの過去未来は幸せの実感にも新たな気付きにも役立ちます。
共につくる楽しみ
長く過ごす場所だから、帰ってくる場所だから...愛着のわく家にしたいですね。たとえばDIYをする空間をつくるのはいかがでしょうか。自分たちで手を加えることによって愛着がわいてきますし、一緒に壁を好きな色に塗ってみたり、タイルを貼ったりといった共同作業を通して仲を深めていくことができます。
一人になれるスペースがあると心にゆとりが生まれる
一方で、常に一緒・同じ空間が苦手というパートナーもいるでしょう。そういう方のスペースや間合いを大切にする境界設計というものがあります。部屋のコーナーに書斎スペースを設けたり、よりじっくり一人の世界に入れる「DEN」は個室でありながらもリビングなどの他の部屋とのつながりを感じることができる小部屋なので、つながりを大事に、一方で縄張りの線引きにも一役買う空間です。すこし自分のスペースが欲しい時や、
喧嘩をしてしまった時などに、ちょっと「こもれる」空間があると思うと気持ちが楽になると思いませんか?
仲直りは家のなかで
喧嘩と仲直りはセット。一緒に暮らしていると日常のささいなことで喧嘩をしてしまうことがありますが、仲直りもささいなことをきっかけにして早々にしたいですね。バーのように横並びで座って「飲む?」とお酒を出したり、照明を少し落としてキャンドルに灯りをつけて良い雰囲気に思わず笑ってしまったり。家の仕掛けで仲直りを助けてもらえるかもしれません。
一緒に住むこと
パートナーと一緒に住むことで心が癒されたり、人を許す力がもてたり、良い習慣がうつったりします。自分を良い面も悪い面も理解してくれているパートナーとのコミュニケーションは良い影響をもたらします。
ただ一緒に暮らすだけではなく、暮らしのなかにいろんな仕掛けを用意した「仲良く一緒にいられる家」をおすすめします。一緒に住むということは人生を豊かにしてくれる1つの選択ではないでしょうか。"