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2019.01.19
再生木材は何が「再生」なのか
再生木材とは何が再生なのか?
なぜ今注目されているのか?
長所は何か?短所は何か?
ここ最近「再生木材」が注目されてきています。ブームとしての注目ではなく、広く利用をされるようになってきているという意味での注目です。
「再生木材」を一度でも利用されたことある方はイメージが湧くかもしれませんが、触れたことが無い方にはその意味や用途、長所などがわからないと思います。
今回はそんな疑問にお答えしていきたいと思います。
再生木材とは?
ズバリ「再生木材」とは「合成木材」とも呼ばれています。 木粉と樹脂を複合して成型された木材のことです。つまり、木粉を再生して木材としているので「再生木材」「合成木材」なのです。
つまり、「再生木材」は決して天然な木ではありません。
よって、先に短所を書いてしまうのであれば、自然のままのテイストを住宅に取り入れたい方には向かない素材ということになります。
しかし、見た目としての"自然風"な「再生木材」はありますので、ここから先は長所とともにご紹介をしていきたいと思います。
再生木材、5つの長所
「再生木材」の長所をまとめていきたいと思います。万能説ではなく、注意書きとともに書き進めたいと思います。
(1)再生木材は天然の木と違って、ササクレはほぼ発生しません。ただし、絶対に発生しないわけではありません。
(2)自然に割れてしまうことは、ほぼありません。ただし、絶対に発生しないわけではありません。
(3)天然木に比べて水分や湿度に強く耐久性があります。ただし、経年劣化もあります。
(4)水分だけでなく、炎天下や寒暖差にも強いため屋外のウッドデッキなどでも使用が可能です。ただし、経年劣化はするので永続的に使用できるというわけではありません。
(5)近年普及に伴って安価な「再生木材」が登場してきています。ただし、実は天然木材の方が手がかかってない分安価というケースもあります。
実はさまざまなところで使用されている「再生木材」
ウッドデッキの例を出しましたが「再生木材」は、さまざまなシーンで活用されています。
たとえば商業施設や駅、空港など多くの人が訪れる場所ではすぐに劣化してしまう天然木は適応しませんので、「再生木材」が数多く使用されています。
他にも、ササクレが発生しにくい、つまり安全性が高いため保育園や福祉施設などでも多く使用されています。
値段は高いものもあれば安いものもあるため、住宅でも用途はさまざまに数多く使用されているケースがあります。
自然に優しいかは考え方次第
そんな「再生木材」ですが、「再生しているから自然に優しい」かどうかは考え方次第な部分もあります。
「再生木材は自然に優しいんです」という謳い文句には一歩立ち止まって考える必要があるかもしれません。
再生木材は「自然に戻る」わけではないからです。
ただ、ゴミになってしまう物を再利用しているという部分で、エコであるとうことには納得できますね。
1つ知識をゲットして、その先へ
今回の記事では「再生木材」というニッチなキーワードを深掘りしました。
リノベーションや新築の住居を検討されている方は、理解できない言葉があると、不安材料になっていくと思いますので、今後もリノベーションに関わるさまざまな言葉を、長所だけでなく短所も含めてフラットな情報をお届けしていきたいと思います。