インテリア×映画：『マイ・インターン』はとある手法でオシャレセットを作り上げた！

(C)2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED



2015年に公開された『マイ・インターン』という映画。働く男女の心を温かくする内容で、今でも絶大な人気を誇っています。
本作はセットから衣装、演出に至るまでとてもスタイリッシュで視覚的に楽しい映画でもあります。
今回はリノベーション系のこの媒体らしく、本作のセンスが光った、ある着想方法手法をご紹介していきます。

『マイ・インターン』はPinterestを使用してイメージされた

『マイ・インターン』の監督であるナンシー・マイヤーズは、『マイ・インターン』のオシャレセットや衣装のイメージをPinterstというWebサービスを使用して膨らませていきました。
Webサービスの説明や映画の細かな魅力は置いておいて、百聞は一見に如かずということで早速監督が実際に参考にまとめたイメージを見ていきましょう。

主人公の家のイメージ
→JULES'S HOUSE


 

主人公のオフィスのイメージ
→ATF

ファッションになりますが、主人公ジュルーズのイメージ
→JULES

もうひとりの実質主人公ベンのイメージ
→BEN

これらは監督自身が実際に「こういうイメージのセットと衣装にしたい」とネット上の画像を集めたものです。
通常こういったイメージボードは、世間一般に可視化されませんが、私たちも参考にできる等身大のイメージということで特別に公開がされているようです。
実際みなさんも「リノベーションするならこんなイメージ！」と参考になるものがあるかもしれません。

PinterestはSNSではなくブックマークサービスに近い

Pinterestというサービスはフォローする機能があるので、SNSっぽさも感じますがどちらかというとインターネット上に既にある画像情報のお気に入りを集めるサービスなのでSNSとは異なります。

私たちが普段インターネットを使用する際に、お気に入りのサイトをブックマークする。、その感覚のお気に入り画像版といったところでしょう。

Pinterestという名称が、非常に明快なサービス名でして、これは「Pin+Interest」。つまり「興味のあることをピンする」ということです。

家でコルクボードにお気に入りの写真を貼っていくように、Pinterestの”ボード”と呼ばれるものに画像を”ピン”していきます。

他の人のボードに貼られた画像を自分のところに貼り付ける”リピン”もでき、どんどん自分の好きな画像世界を広げていくことのできる大変魅力的なサービスです。

つまり、『マイ・インターン』においては、監督が「これ！」と思ったネット上のイメージ画像を「こういう感じでお願い！」とデザイナーや各関係者へ伝えるのに使用されたということです。

各ボード（家のセット、会社のセットなど）に分けて提示できるので、シンプルでわかりやすい意思の伝え方となったと想像できます。

私たちも”好き”をピンできる！

今回この事例を紹介したのは「へえ、オシャレで素敵！」ということを伝えたいからではなく、みなさんもリノベーションやDYI、模様替えの参考にPinterestを使用してほしいと思ったからです。

どのように活用するのがベストなのかは、また別記事で近々お届けしていきたいと思いますので、楽しみに待っていてください。

『マイ・インターン』の映画も是非

最後に映画『マイ・インターン』の魅力をご紹介致します。
映画『マイ・インターン』は2015年に日本公開された作品で、アン・ハサウェイとロバート・デ・ニーロの共演作です。

監督は『恋愛小説家』『ホリデイ』など、支持の高い上質なラブコメディを提供し続けるナンシー・マイヤーズです。

映画の舞台はアパレルを扱うベンチャー企業。そのCEOである若き女性ジュールズ（アン・ハサウェイ）が、４０歳年上のシニアインターンの男性ベン（ロバート・デ・ニーロ）と関わっていくことでCEOとしても一人の女性としても成長する姿を描きます。

同じくアン・ハサウェイ主演の映画『プラダを着た悪魔』と少しテイストが似ている作品ですが、特に関係性はありません。

映画はラブコメディでありながら、仕事からプライベートに至るまで多岐に渡って人生で大切なことに気付かせてくれる作品。

映画は様々な境遇の方へオススメできる映画できますが、人の上に立っている方や会社の経営している方などは、背中を押してくれる作品なので是非積極的にチャレンジしてほしいなと思います。

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この映画が公開された際にナンシー・マイヤーズ監督は以下のような発言をされています。

「この『マイ・インターン』を観て、声を出して笑ってほしいけど、それと同時に、何か愛することがあるなら、それに対する情熱を失ってはいけないということを思い出すきかっけになってくれたらうれしい。それが何であれ、できる限り長く、できる限りうまく、続けることを願っているわ。」

こういうメッセージができるナンシー・マイヤーズ監督、Pinterestのセレクトと合わせて本当にセンスのある方だなと思いますね。

以上で今回の記事はおしまいです。読んで頂き、ありがとうございました。



文：ヤギシタシュウヘイ