その他
2017.09.01
子供の心を育む!犬がいる生活をすすめる5つの理由
ペット需要が増える中、犬や猫、小動物を飼われている家庭が多いことでしょう。 わが家でも、子供が生まれる前に犬を飼い始めました。 少しして上の子が生まれ、「犬と子供を一緒に生活させるのは大丈夫なの?」と考えたことがありました。 そんな私が、犬と子供の共同生活で感じたことは、犬と暮らすことは子供の成長にとってよい影響がたくさんある……ということです。 わが家の例ですが、いくつかご紹介しましょう。
病気にかかりにくくなる
アメリカの小児科専門誌には、犬や猫と一緒に生活している子供は感染症にかかりにくいという調査結果が載っています。 咳や喘鳴(ぜんめい)、鼻炎などの感染性呼吸器疾患にかかる確率が、犬を飼っていない家庭より約30%低くなり、また耳の感染症にかかる確率も約半分だそうです。 小さいお子さんをお持ちのママは、子供が病気になるのを恐れ、子供が手にするものは消毒し、清潔に保ちすぎるという傾向があります。 実際、私も上の子が生まれたときに、少し神経質なくらい消毒をしていました。もちろん、犬の毛や散歩でついた汚れが、子供の口に入ったら嫌なので、犬には近づかせないようにしていました。 それを知った友達や保育園の先生、両親が、子供の周りを消毒しすぎるのは逆によくない、菌に対しての免疫力が落ちてしまうからほどほどにしなさい、と話してくれたのです。 犬を飼っていると、子供も一緒にお散歩に出かけることが多くなり、空気に舞う花粉をはじめ、土や草、石など、道に落ちているものに素手で触れる機会が多くなります。 「おてて、汚いわよ」とママが注意しても、子供はおかまいなしで汚い手を口に持っていったりしますよね。 このように子供のころから積極的に菌に触れることで、体に免疫がつき、健康で丈夫な体を作ると言われています。 たしかに、わが家の下の子は、オモチャの消毒などはせず、犬が咥えていたオモチャをそのまま自分の口に入れて舐めていたこともしばしば。それでも下の子のほうが、ほとんど病気はせず、健康に過ごしています。 今では、子供ふたりと犬が毎晩同じ布団で仲良く雑魚寝で寝ています。
責任感が身に付く
犬は人がいないと何もできません。外にも行けず、ご飯も食べられず、お風呂も入れません。 そんな犬の世話を大人がしている姿を見て、子供は「自分も○○してあげよう!」という気持ちが出始めます。 自分がやってあげなくては……という責任感が芽生えるのです。 はじめは大人がしていることを見よう見まねで犬にご飯をあげたり、体を洗ってあげたりとお世話をはじめます。 自分を頼ってくれる存在がいることで、子供も大きく成長していくでしょう。 わが家では、小学1年生になる上の子が、最近、犬の面倒をよく見てくれるようになりました。 平日、家に帰ってバタバタ走り回っている私の姿を見て、「ママが忙しいから犬の面倒は自分がしてあげよう!」と思うらしく、「○○(犬の名前)、おいで!」と、進んでご飯やお水をあげたりと、世話をしてくれます。
社交性豊かになる
小さい時から犬と一緒にお散歩していると、道行く人が「かわいいわね〜」と、犬をほめてくれると同時に、子供にも話しかけてくれることが多いものです。 知らない大人が笑顔で話しかけ、ときには頭を撫でてくれたりするので、子供もうれしくなって自然に笑顔で話をはじめます。 わが家の子供たちも話しかけられるたびに、「名前は○○だよ」「男の子だよ」など、話ができない犬の代わりに一生懸命犬のことを教えてあげていました。 そして、「教えてくれてありがとう」「みんなかわいいね」と言われ、満足気な顔をしていた子供たちでした。 このように、犬がいるだけで、家族以外の人とのコミュニケーションも円滑に取れ、話をすることの楽しさを学ぶことができ、言葉の発達にもよい影響を与えるでしょう。
生と死について学ぶ
犬は必ず、人間より早く死んでしまいます。 いつもそばにいる犬がある日死んでしまったとき、子供はどうするでしょう。 小さい子供でも、ただならぬ空気を感じ取るでしょう。 言葉で「生」と「死」を教えること難しいことですが、犬を通して生と死を実感し、いろんな感情が出てくることでしょう。 わが家の犬は8歳。まだまだ先の話であってほしいのですが、子供たちは「いつか死んじゃうの?」とときどき聞いてきます。 特に下の子は、いつか来てしまう別れを考え、涙ぐんで犬を抱きしめていることも。 愛犬の最後が来たとき、「永遠ではない命の大切さ」を実感し、家族みんなで涙を流す……。 それも子供にとっては成長していく過程で必要なことではないでしょうか。
愛することを知る
家に帰ると、うれしそうに尻尾を振ってくれる。遊んであげると口の周りをペロペロなめてくれる。寝るときはピッタリ寄り添ってくれる。 そんな犬の行動に、子供は自分を愛してくれていると実感します。そして愛情の意味を知ることでしょう。 わが家では毎晩寝る前に、犬に向かって「大好きだよ」と、子供に言わせています。 最後の時が来たとき、もっと「大好きだよって伝えたかった」と後悔しないように、愛していることを言葉に出して伝えるようにしているのです。 生き物を愛すること、愛されることを身近に感じさせてくれるのも、犬と暮らすメリットですね。 現在、病院の小児科や老人ホームなどで「ペットセラピー」として、犬とのふれあいの場を持たせているところがあります。 学校でも、ドッグスクールを開催し、生き物と触れ合う機会を作っています。 子供も年配の方も、生き物の「大切さ」や「愛おしさ」を感じることで、心が温かく優しい気持ちになるのです。 現在、共働きのご夫婦が多く、また、ひとりっ子が増えています。 子供が自宅の玄関を開けたとき、真っ暗な家に入るよりも、犬が喜んで出迎えてくれると、ホッとした気持ちになれるはずです。 わが家の上の子も、「ちょっとお留守番してくれる?」と言うと、「○○(犬の名前)が一緒だから大丈夫だよ」とお留守番してくれます。 こうして子供の成長を手助けしてくれる犬は、わが家ではとても大切な家族です。 犬を飼うことに迷われているご家族がいたら、「犬と子供の生活は、きっと楽しいものとなるでしょう」と伝えてあげたいですね。 最後に……イギリスのことわざとして知られている「子供が生まれたら犬を飼いなさい」をご紹介しましょう。 If your child is born, have a dog. (子供が生まれたら犬を飼いなさい。) When he is a baby, it will protect him well. (子供が赤ん坊の時、子供の良き守り手となるでしょう。) When he is a young child, it will play with him well. (子供が幼年期の時、子供の良き遊び相手となるでしょう。) When he is a boy,it will understand him well. (子供が少年期の時、子供の良き理解者となるでしょう。) And when he grows big, it will die earlier. But it will teach him sadness of death and value of life by means of itself’s death. (そして子供が青年になった時、自らの死をもって子供に命の尊さを教えるでしょう。) "