お客様インタビュー
2021.03.17
vol.61【リノベ|インタビュー】こんなに変わる!?リノベ済物件のすごいプチリノベBefore/After

「設備はそのままで、内装だけ自分好みにしたい!」
中古物件を探していると、リノベ(リフォーム)済の物件に出会うことがあります。設備はキレイで、変えるのももったいない。コストもかかる。そんな時にオススメしたいのが、この「プチリノベ」です。
今回ご紹介するのは、「え?これが"プチ"リノベ?」と聞きたくなるような、リノベーション済だった形跡が見当たらないほどの完成度。コストバランスも意識してお気に入りの空間を叶えました。
ネコちゃんを飼っていたり、エリアが決まっていたり、キッチンは…と、条件も比較的縛りがある中で、どのように自分好みの家づくりができたのでしょうか。
Iさんご夫婦にお話しを伺いました。記事の最後には購入時のBefore画像も!
■リノベ費用:約500万円
目次
物件探しから購入するまで。ペット可、駅近、エリア縛り
家を購入しようと思ったきっかけは?
「賃貸でずっと家賃を払い続けるのはもったいないと思い、購入を検討し始めて資料請求をしました。最初から、買うならリノベショーンにしようと決めていました」
最初から新築は選択肢に入っていなかったんですね。
「そうです。買うなら自分たちが満足しながら家づくりをしたいと思っていて、最初からリノベーション一択でした」
他のリノベーション会社はご覧になりましたか?
「見なかったです。営業さんが親身に相談に乗ってくれたので、変えようと思いませんでした。見せてもらった事例もどれも良くて、もうここにしようと決めました」
物件のエリアはどうやって決められましたか?
「妻の会社が物件購入でも補助金が出るんですけど、その条件が会社から○○km以内と決まっていたので、その範囲内で探しました。あとは妻の勤務地まで行きやすいことも考えました」
物件は何件ご覧になりましたか?
「5件くらいです。猫がいるのでペット可物件を探していましたが、そもそも数が少ないので、見る物件は自然と絞られた感じです。物件を決めるのは早かったですが、候補を挙げるまでが大変でしたね」
こちらの物件の決め手は?
「駅近で希望の広さ、充実した収納とキッチンにゆとりがあったことです。料理が好きなので、キッチンの広さは重視していました」
〈ペット可物件探しの豆知識〉
ペット可物件はもともと母数が少ないもの。それも築年数が古いとさらに少なくなる傾向にあります。そんな時は、中古でもリフォーム・リノベ済物件も視野に入れたり、エリアを広げるなど物件に求める条件を緩めると、出会う可能性が高くなります。
また、探す際にはマンション規約の確認が必須。例えばWEBで「ペット可」と書いてあっても規約では禁止しているということも少なくありません。気になる物件があったら必ず直接規約を確認するようにしましょう。
配色と建具で生まれ変わった開放感大のLDK
リノベ済物件とのことですが、リノベーションをした理由は?
「内装を変えたかったからです。浴室以外変えました。LDは壁・床・照明を変えて、テレビボードとダイニングテーブルを作ってもらいました。キッチンと洋室には壁や棚を付けました。間取りは変えていません」
内装のテーマは?
「シックです。カラフルな感じが苦手なので、グレーやクリーム色など落ち着いた色味にしました」
クリーム色がかった壁とナチュラルカラーの床をベースに、アクセントにグレーを取り入れました。グレーの壁はエコカラットです。有害物質や気になるにおいを低減し、調湿機能もあるので快適な室温を保てます。デザイン性も高く、種類も豊富なのでいろいろなテイストに合わせられます。
テレビボードとダイニングテーブルは内装に合わせ、どちらも同じ素材を使用しています。自分好みのテイストに合う家具がない場合、このように内装に合わせてオーダーすると家具に悩むこともありません。新たに家具を加える予定の方は、家づくりとともに作るのもオススメです。
今回のリノベーションでこだわったところは?
「無垢床とこのガラス戸です。猫たちの部屋になっている洋室からリビング、廊下は全て無垢床にしました。LDKは開放的にしたくてこのガラス戸にしました」
天井まで続くガラス戸は、閉めていてもこの通り開放感大。ベランダからの光も取り入れられて、室内全体が明るくなります。猫たちも広々した空間でのびのびできますね。愛猫たちの様子も見られるので安心ですね。このようなガラス戸は子ども部屋をリビングの隣にするときもよく取り入れられます。ガラス戸は空間をより広く見せたいときにぴったりです。
部分ごとに変えてスタイリッシュなキッチンに
キッチンはどのように変えられましたか?
「キッチン側面をグレーに塗装して、笠木をつけて縁取りのようにしてもらいました。作業台と造作棚を作ってもらって背面にまとめています。キッチン自体は既に新しいものだったので変えていません」
ちょっと手を加えただけでグッとオシャレなキッチンに生まれ変わりました。キッチン自体が新しくてもデザインが気に入らなければ、このような方法で自分好みに仕上げられるのです。笠木と作業台・造作棚を揃えると統一感が出ますね。ペンダントライトも今回新たに加えた一つ。入り口のドアと色を合わせると、締まった印象になりますね。
そういえば、冷蔵庫はどちらに?
「ソファの裏にあります。見せたくなかったので、隠れるようにキッチンとの間に壁を作って隠しました」
ソファ背面の壁に壁を作り、内側に冷蔵庫を設置しました。リノベーションなら部分的に壁を作ることも可能です。冷蔵庫が見えないと生活感がなくなり、洗練された印象になりますね。
キッチンのモルタル風の床は塩ビタイルです。塗装のグレーと合わせて、スタイリッシュに仕上げました。
床壁を変えて全く違う雰囲気になった寝室と仕事部屋
寝室は落ち着いたアクセントクロスを施し、床も張り替えました。ヘリンボーンの床はなんと塩ビタイルです。塩ビタイルは種類が多く、好みのデザインがきっと見つかるはず。コストを抑えたいときにオススメです。
ご主人様の仕事部屋も同じく床を変え、デスク横の壁に固定棚を設置。ちょっとした棚があるだけで、使い勝手もグンと良くなりますね。
音楽関係のお仕事と聞きましたが、防音のために何かされましたか?
「していません。もとから二重窓なので、それで防音になっています。住んでからも音漏れしないか確認しましたが、聞こえかったので、後から加えていません」
二重窓は断熱効果の他に防音効果もあります。音漏れが気になる方は、物件探しの時点で窓を確認してみてくださいね。
家づくりで困ったことは?
家づくりを振り返って、困ったり悩んだりしたことはありましたか?
「ペット可物件を見つけるのは大変でしたが、それ以降はパパッと決まっていったし、間取りを大幅に変えるわけではなかったので、工事も問題なく進みました。これといって悩んだことはないですが、心がけたのは自分たちらしさを出すこと。InstagramやWEBでいいと思う画像を全部鵜呑みにせず、自分たちが好きな色味な雰囲気を出せるように選びました」
リノベーションをされる方へメッセージ
最後に、Iさんご夫婦からこれからリノベーションをされる方へ向けてメッセージをいただきました。
「家づくりは少しでも理想に近づけるように試行錯誤する過程が楽しいので、これから家づくりをされる方も楽しみながらできたら良いと思います。仮に満足できなかったり100 %理想通りでなかったとしても、リノベーションはまた後でもできるので、それは利点だなと思っています。予算もあると思うので、その中でできる限りのことをして自分の思い描く住まいを叶えられたら良いですね。
あと、これは住んでからの感想になりますが、引き渡し後も細かなことを相談できた担当者さんにはとても感謝しています。住んでからも連絡を取り合える関係性を築ける会社を選ぶのが大切だと思います。購入を検討している方には、まずは動くことでしょうか。やって損はないので、興味がある方は動いてみることで、次のステップが見えてくると思います」
Before/After
写真左:before / 写真右:After
写真左は、購入時(リノベーション済)の画像です。設備も内装も新しくてキレイですね。
キッチン壁はもともと白でしたが、プチリノベでグレーに。ソファ後ろの収納になっていた部分は壁にして、壁の向こう側に冷蔵庫を隠すスペースをとっています。キッチンのグレーと、タイルの色味をあわせ、統一感のあるインテリアに仕上がっています。
■リビングダイニング
写真左:before / 写真右:After
キッチンから腰窓側を見た画像です。もとの内装が、上品でシックなモノトーン調だったことが伺えます。プチリノベでは、素材感を活かしたインテリアに仕上がっています。
間取りは変えていませんが印象が全く違うのは、壁の色などはもとより、間仕切りが透明なことに加え、床材が隣の部屋まで伸びていることで視覚的な広さも感じるリビングになっているからですね。解放感が抜群です。
■キッチン
写真左:before / 写真右:After
キッチンのBefore/Afterです。何度も二度見(?)したほど、「本当にプチリノベ?」と言いたくなったのはこのキッチン。よくよく見て、確かに設備が同じということがわかります。キッチン前面の化粧と作り付けの棚でイメージが全く異なる仕上げになるんですね。
リフォーム済物件で、キッチンだけ新しくなってるという物件もよく見かけます。そんな時にはこの事例を思い出してみてください。
■寝室と、ダイニングからリビング方面
写真左・右ともにBefore
左は、寝室のBefore写真です。Afterでは床材をヘリンボーンに変えてしましたね。全く印象が異なります。右は、ダイニングからリビングを眺めた写真です。Beforeでは白壁が多いですが、Afterではソファ後ろにタイルや、奥の部屋と透明の間仕切り、ブラックのフレームなど個々のアクセントが効いたインテリアに仕上がっています。
まとめ
1、ペット可物件はマンション規約をチェック
一般の物件に比べて母数が少ないペット可物件は、物件に求める条件を少し緩和して探すと○。また、事前にマンション規約の確認を。WEBで可能と書いてあっても規約で禁止されている場合もあるので入念にチェックしましょう。また、可能であったとしても頭数・体長制限や、鳥類は可能でも犬猫は不可の物件もあるのでご注意を。
2、間取りは変えず内装をチェンジ
今回の事例は間取りや設備はそのままに、壁・床など内装を変えて自分たちらしさを打ち出しました。物件の元の状態を活かせばコストも抑えられます。
3、内装にあった造作家具で統一感を
Iさんご夫婦は内装に合わせてテレビボードとダイニングテーブルをオーダー。同じ素材・デザインで作ると空間全体がまとまり、スマートな印象になります。家具選びに悩まれている方は、オーダーを検討してみるのもありです。
4、天高まであるガラス戸で開放感を演出
天高まであるガラス戸は、閉めても隣の部屋が見えるので一続きの空間になります。リビングに隣り合った子ども部屋に取り入れる方も多いです。建具でお部屋の印象はガラッと変わります。
5、設備はそのままにデザイン性をプラスしたキッチン
キッチンは側面を塗装・笠木を加えて、スタイリッシュなデザインに変えました。設備回りを後付けしてオシャレにできるのもリノベーションならではの魅力です。
6、冷蔵庫を隠して生活感を払拭
新たに壁を足して、冷蔵庫が見えないようにしました。生活感を出したくない方はこのように壁に囲ったり、パントリーを広くして設置場所を作ったりするケースが多いです。
以上の6つのポイントで、自分たちらしい住まいを叶えました。プチリノベはコスパも○。部分的に変えるだけでも自分らしい住まいが出来上がります。リノベ済物件を自分好みにされたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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