リノベのハウツー
2019.09.08
素人でも簡単?! 無垢フローリングの補修方法

天然の木製素材を使った柔らかさや暖かみを感じる事の出来る無垢フローリング。しかし、天然素材の柔らかゆえにキズがついてしまったり、ひび割れや隙間ができやすいデメリットもあります。
専門業者に頼むと高そうで…。と、キズをそのままにしてしまう方もいるかもしれません。だけど、天然素材の柔らかさがあるからこそ素人でも意外と簡単に補修できるのです。
今回はキズの種類ごとに簡単に出来る補修方法をお伝えします。
引っ掻きキズの補修方法
家具をフローリングに直に置いている方や、ペットを室内で飼っていると、どうしてもついてしまう細かな引っ掻きキズ。一番つきやすいキズなので是非とも補修方法を覚えておきましょう。
〈用意する物〉
・サンドペーパー(180番、240番)
・手のひらサイズの角材(硬めのスポンジでもOK)
・ワックスや塗料
〈補修方法〉
①用意した角材に180番(少し粗め)のサンドペーパーを巻きつける。
②キズに対して平行にサンドペーパーをかける。キズを収めるように範囲を決め、木目に沿って削ると自然な仕上がりになります。
③キズが見えなくなるまで削ったら240番(細か目)のサンドペーパーに替えて、②と同じように削る。(削り後が気になるようであれば、更に目の細かい320番のサンドペーパーを使うと美しく仕上がります。)
④最後に、周りのフローリング箇所に使用しているワックスや塗料と同じ物を塗布して仕上げる。
キズが深い場合やウレタン塗装が施されている場合は、サンドペーパーによる補修が難しいので素直に専門業者に依頼しましょう。
へこみキズの補修方法
固い物を落とした時や、タンスなど重い家具があった箇所についてしまうへこみキズ。補修方法としては一番お手軽なので是非試してみて下さい。
〈用意する物〉
・水
・タオル
・アイロン
〈補修方法〉
①キズが収まるように水をたらして、30分程水分を染み込ませる。(新しいキズなら、これだけで直る場合もあります。)
②湿らせたタオルをキズの上に置き、少しずつ様子を見ながらアイロンで温める。
上記の方法でも直らない場合は、サンドペーパーで塗装を削り水分を染み込ませてから温めるとより効果的です。その場合は忘れずにワックスや塗装で仕上げましょう。
ひび割れキズの補修方法
無垢フローリングは天然の木材を使用しているので、経年劣化や乾燥などによるひび割れキズが発生してしまう事があります。ひび割れキズの補修方法は色々ありますが、今回は木工用パテを使った方法をご紹介します。
〈用意する物〉
・木工用パテ
・サンドペーパー(150番)
・手のひらサイズの角材
・ワックスや塗料
〈補修方法〉
①補修部分の汚れを除去する。ささくれが酷い場合はヤスリなどで取り除きましょう。
②補修部分に木工用パテを押し込むよう注入する。(パテは乾燥すると目減りするので盛り上がるくらい多目に盛ります。)
③1日程かけ完全に硬化させる。目減りして周りよりも凹んでしまった場合は再度パテを盛り硬化させて下さい。
④角材にサンドペーパーを巻き、周りと平行になるように削る。この時、周りのフローリングも一緒に削ると馴染みやすい。
⑤補修箇所が平滑になったら、周りと同じワックスや塗料で仕上げる。
木工用パテを使った補修以外にも瞬間接着剤や、専用キットを使用する補修方法などもあるので、自分が出来そうな方法を試してみて下さい。
まとめ
以上、素人でも簡単に出来る補修方法をお伝えしました。水滴を垂らすだけの超簡単な方法からパテを使用する、一手間かかるものまで段階に応じた対処方法があることがわかりました。気をつけたいのは、目立つ場所や大きな範囲を補修するのは、ムラの発生などのリスクがあるので、先ずは目立たない場所で試してみることです。
また、キズが大きかったり、ウレタン塗料が使われていたり、どの塗料が使われているかわからない場合は専門業者に相談するのが無難です。
無垢フローリングは使えば使う程味のでる建材です。丁寧にメンテナンスして、その味を楽しめると良いですね。