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2020.03.06

耐震改修とは

耐震改修とは

阪神淡路大震災、東日本大震災、新潟地震、熊本地震、北海道胆振東部地震と、すぐに思い浮かぶだけでもわが国には多くの地震が発生しています。そして悲しいことに大地震によって命を落としてしまったり、そうでなくとも大切な家屋が損壊してしまったケースも数多く発生してしまいました。

命を落とされたり、大けがをなさった方の中には、家の下敷きになられたり、落ちてきた屋根瓦で大けがをされた方もおられます。このような痛ましい被害をなくすためにも、そして少しでも減らすためにも、家屋の耐震改修は大きなテーマと言えるでしょう。

この記事では家屋の耐震改修についての概略や個別ケースを紹介していきます。
 

耐震改修とは

耐震改修とは

耐震改修という言葉はよく耳にします。同時に、耐震補強という言葉もよく聞きます。これらはどこか違いがあるのでしょうか?

まず、耐震改修とは、建物を耐震診断した結果、耐震性が低い、もしくは不足していると判定された場合、現在の耐震性を満たすために行われる改修工事全般のことを指します。

耐震改修を達成する手段として、耐震補強、免振補強、制震補強という方法があります。このことから、耐震補強とは、耐震改修という大きな目的を達成するためのひとつの手段のことを差すとわかるでしょう。


耐震補強とは

耐震補強とは、建物の基礎部分、具体的には、柱、梁、土台、壁などを地震の揺れに耐えることができるよう、補強していくことをいいます。


免震補強とは

免震補強とは、建物に伝わる地震の力そのものを逃がす措置です。土台と建物の間に、特殊なゴムでできた免震装置を設置することで揺れを軽減することができます。


制震補強とは

制震補強とは、特殊なダンパーで地震の揺れを吸収することで、建物に対する揺れを制御する方法です。


一般家庭ではどうするか

免震補強、制震補強は主に集合住宅や公共施設向きです。費用が膨大になるからです。ですから、一般家屋で行う耐震改修においては耐震補強が主な方法として施されます。
 

梁(はり)に対する耐震改修について

耐震改修とは

まず、「梁」とは、建物に対し水平にかけられ、屋根や床などの重みを柱に伝える部材です。地震が起きて横揺れが生じた際、梁は、建物が歪むのも防いでくれます。

梁というのは一般的にはあまり馴染みがありません。でも、建築関係者の間では、梁というものは極めて重要な部材とされます。大工さんで一番偉い人のことを「棟梁」と呼びますよね。棟梁の「棟」は「むね」です。そして「梁」はいうまでもなく「はり」のことです。つまり、棟梁とは、「むね」と「はり」を仕切るリーダーという意味から呼ばれるようになったようです。いかに梁が大切な部材だということがお分かりいただけたでしょうか。

梁は、梁と梁、梁と柱を接続する「ほぞ」という部品でつながっています。梁とほぞが組み合わさることで強度が維持されています。ところが、地震で強い横揺れが生じると、梁がほぞから抜け落ちてしまうことも。いわゆる「ほぞ抜け」です。これが起きると家屋は崩壊してしまい、危険と言われます。ですから、梁の耐震改修にはほぞの強化が必要不可欠でしょう。

ほぞ抜けを防ぐための耐震改修は、梁同士を金具で固定したり、直角の部分に同じ形の金属枠をはめ込むなどの方法が主です。これで横揺れに対して強度があがるとされます。
 

外壁・内壁に対する耐震改修について

建物の構造部分が地震の揺れに耐えても、外壁、内壁が揺れに耐えられず崩落してしまうと、たいへんな危険が伴います。外壁内壁も揺れに対して耐える性能を持つことが必要でしょう。

揺れに耐えうる壁とはどのようなモノでしょうか。例えば、耐震壁というものがあります。これは、直径90ミリ以上の柱2本と、梁や土台などの構造物に囲まれている壁です。このように、色々な構造物で囲まれている仕組みの壁は横揺れにも強いとされています。

また、内壁外壁の耐震補強で有効なのが「筋交い」という工法です。壁を中心に補強材をクロスさせることで、横揺れに対して強度があがる効果が期待できます。
 

屋根に対する耐震改修について

地震で横揺れが生じると、家屋は大きく揺さぶられます。このとき、家屋の上部が重いと揺れはより大きくなってしまいます。したがって、屋根に対する耐震改修の方法としては軽量化も挙げられます。

また、屋根の構造が地震に強くとも、瓦が落下してしまってはやはり危険です。実際、過去のケースでも、落下した瓦によって、怪我をしたり命を落としたこともありました。ですから、屋根瓦はしっかりと金属プレートで固定することをおすすめします。
 

まとめ

いかがだったでしょうか。耐震改修と言っても様々な方法があることがお分かりいただけたでしょうか。地震はいつ、どこで起きるかわかりません。

事前に備えておくことで、被害を最小限にすることがとても重要だと心得ておきましょう。
 

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