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2019.12.14

梁とは?読み方や役割を知って、業者とスムーズに会話しましょう

梁とは?読み方や役割を知って、業者とスムーズに会話しましょう

梁は建築物においてとても重要な役目を持った部材です。必要不可欠、と言われることもあるほど。建物を重量や外力から守るために、梁は役立ちます。ところで、この「梁」。どう読むのかも気になりませんか?

今回は、梁の読み方や役割、そしてさまざまな関連用語を解説します。新築を建てる時やリノベーションをする時など、業者とスムーズに意思疎通するためにも役立つでしょう。
 

「梁」 あなたはどう読みますか?

梁とは?読み方や役割を知って、業者とスムーズに会話しましょう

梁は「はり」と読みます。由来は「張る」からきているという説があります。元々、梁は弓のように曲がった形状をしていることがあったようです。その弓がピンと張ったイメージから「はり」という呼び方に繋がったとか。

梁のある場所は、一般的に床下や屋根の下。柱が垂直方向に立てる部材であるのに対して、梁は水平方向に配置する部材とされています。柱と柱の上に横たわる形で、床や屋根を支えます。

梁の役割は主に2つ。床の重みなど、鉛直方向の荷重を支える役割がその1つ。もう1つは、地震など水平方向の揺れに耐える役割であると言われています。

よく使われる木材の例に、スギ、アカマツ、ベイマツがあります。いずれも建築が主な用途とされている木材です。

「木のあたたかみ」をアピールした店舗や住宅で、梁を直接に見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。梁はかなり身近なものと言えるでしょう。

ところで、梁には様々な種類があります。どこにあるのか、どんな役目をしているのかで違う呼び名が使われることがあるのです。次に、多様な梁の種類についてお伝えします。
 

梁の種類一覧。役割も知っておきましょう

梁とは?読み方や役割を知って、業者とスムーズに会話しましょう

・桁(けた)
梁のなかでも、棟木(むなぎ)方向に配置したものは桁と呼ぶこともあります。棟木は平たく言うと、屋根の最上部に取り付けられる横木のこと。三角形の屋根の頂点に寝かせてある部材と考えていただいて良いでしょう。
梁が棟木と直行するように使われる一方で、桁は棟木と同じ方向に取り付けられる支えです。梁と同じように柱の上に寝かせる使われ方をするもので、時には梁の一種として扱われることもあります。

・大梁(おおばり)
これまで説明してきた梁のことを大梁と呼ぶことがあります。柱と柱で支えられているという構造が、大梁と呼ばれるための大切なポイントです。

・小梁(こばり)
大梁に支えられる構造をしたものを、小梁と呼ぶ場合があります。これは鉛直方向の荷重を支える役割が中心であり、地震などの水平方向の力を受け止める役割はないとされています。

・火打ち梁(ひうちはり)
縦横に張り巡らされた梁(桁)を繋ぐ、斜めに組まれる梁のことを火打梁と言います。火打ち梁の機能として、地震、台風等の横方向の力への対抗が挙げられ、建物の水平方向への変形を防ぐ効果があります。

・小屋梁(こやばり)
梁の中でも、屋根を支えるための梁を小屋梁と呼ぶことがあります。

・床梁(ゆかばり)
梁の中でも、床を支えるための梁を床梁と呼ぶことがあります。
 

鉄筋の梁について

梁とは?読み方や役割を知って、業者とスムーズに会話しましょう

鉄筋コンクリート造(RC造)の建築物においても、梁の役割は一般的に同じとされています。RC造の場合に特有の問題として、コンクリートの強度が挙げられます。

梁として使う場合、横たわる形になります。かかる荷重はその上方向から来るものがメインでしょう。荷重でコンクリートが破損してしまわないためには、「配筋」という工程が必要となります。

配筋とはコンクリート内に鉄筋を配置すること。このおかげで、コンクリートの「引っ張る力に弱い」という弱点を補うことができるのです。上方向からの荷重に対し、梁は部分的に引っ張る力を受けてしまいます。ここで活躍するのが鉄筋。鉄筋の「引っ張る力に強い」特性により、コンクリートでできた梁の破損を予防できるのです。

RC造における梁の特徴を説明いたしました。最後に、梁にまつわる関連用語をご紹介します。建築について調べたり会話したりすると、知らない用語に出会うかもしれません。梁もそのひとつではありますが、梁に関わる言葉は多岐にわたっているのです。
 

知っていると便利。梁にまつわる関連用語

梁とは?読み方や役割を知って、業者とスムーズに会話しましょう

・梁せい、梁幅
梁の断面において、高さを「梁成(はりせい)」、横の長さを「梁幅」と呼ぶことがあります。梁の受ける負荷が上からの力なのか、地震や風など横からの力なのかによって梁成と梁幅を変えて作ると言われています。

・梁落とし(はりおとし)
RC造の建造物で使われることのある手法です。スラブという、RC造の床もしくは屋根に梁を作る段階で行われると言われています。スラブに作った梁用の枠組みの中で梁を作り上げることは難しいとされており、いったんスラブの上で梁の鉄筋を組んでしまいます。組みあがってからスラブ内に落とす方法のことを、梁落としと言います。

・露出梁
「現し」とも言うことがあります。梁は一般的に天井裏や床下などに隠されますが、あえて見せる梁のことを露出梁と呼ぶことがあります。
 

まとめ

梁は「はり」と呼び、床を支えたり地震や風による力を受けたりと大切な機能を持っている部材です。
木造でも、鉄筋コンクリート造でも同じような役割を求められます。
梁の種類や関連用語を知っておくと、業者とのコミュニケーションをスムーズに進めるために役立つでしょう。
 

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