リノベ不動産 renove fudosan 日本住を、愉快に。 ローン相談、物件探し、設計・施工、入居後のインテリア提案までリノベ不動産が一貫してサポート。 WEAR_ロゴ 日本住を、愉快に。

リノベーションのアイテム

2019.12.13

スラブとは?鉄筋コンクリート造なら知っておきたい建築用語

スラブとは?鉄筋コンクリート造なら知っておきたい建築用語

スラブという言葉をご存じでしょうか?鉄筋コンクリート造において関わりの深い、大事な部材です。このスラブのメリットを知ることで、集合住宅におけるトラブルの回避に役立つでしょう。スラブは建造物の頑丈さにも繋がります。スラブの作りについて事前にチェックしておけば、住まいのメリットデメリットを知ることができるかもしれません。

今回は、スラブの意味や特徴、そしてスラブの種類を解説します。
 

スラブとは?その役割や特徴

スラブとは?鉄筋コンクリート造なら知っておきたい建築用語

スラブとは、鉄筋コンクリート造(RC造)の床や屋根のことです。元々は「平板」「石板」を意味する言葉で、「スラブ」とだけ表記した場合には必ずしも建築における用語ではないと言えるでしょう。

スラブはその意味どおり、基本的には平らな板のような形をしています。床を指す時には「床スラブ」、屋根を指す時には「屋根スラブ」ということもあります。

スラブは一般的にコンクリート製で、強度を保つために鉄筋が格子状に埋め込まれています。木造に比べて騒音や歪みに強いと言われており、その特性からマンションや公共の施設ではスラブが多用されています。
 

スラブのメリット、遮音性の高さ

スラブとは?鉄筋コンクリート造なら知っておきたい建築用語

こんな記事も読まれています

RC造であるスラブを木造の床と比べた時、遮音性が高いというメリットが挙げられます。ところがこの遮音性は、単純には語れないものです。というのも、室内から発生する音は空気音と床衝撃音とに分けることができるからです。

空気音は単純に空気を伝わる音であり、その音量によっては問題となることもありますが、常識内の音量であれば問題となることは比較的少ないと言えるでしょう。

集合住宅で問題となりやすい音は、床衝撃音と言われています。これは空気ではなく床や柱を通じて伝わる振動音のことで、その音には2種類あるとされています。

・軽量床衝撃音
床にコインのような軽いものを落とした時や、スリッパを履いた時のパタパタという、比較的軽めの音のことです。

・重量床衝撃音
鈍く低い音と言われています。例えば、椅子を引いた時に響く音や子供が飛び跳ねた音がその例です。

軽量床衝撃音は、床の表面仕上げやカーペット等で比較的簡単に対策が可能とされているものです。しかし、重量床衝撃音はRC造の場合、スラブの厚さに大きく影響されます。お子様がいる場合は、このスラブの厚さを事前にチェックすると良いでしょう。現在、集合住宅に使われるスラブ厚は、一般的に20cm以上とされています。それ以上の厚みであれば遮音性は一般的に高いと言えるでしょうが、それだけ価格は高くなってしまう可能性があります。

また、この防音性能は厚さだけでは決まりません。スラブを支える梁によって囲まれた面積、スラブ面積によっても変わります。スラブ面積が広ければ広いほど、太鼓の要領でスラブがたわみやすくなり上下階に音が伝わりやすくなります。
 

誤用にご注意を。スラブの種類一覧

スラブとは?鉄筋コンクリート造なら知っておきたい建築用語

ひとくちにスラブと言っても、建築においてはさまざまなスラブがあります。中には多少、用語の混乱もあるようです。ここではスラブの種類を解説いたします。

・土間コンクリート
コンクリート製の床の1つ。上からの荷重のほとんどを地面が受ける構造になっています。よって、コンクリート自体に埋め込む鉄筋もスラブよりも軽微なもので済むとされています。ただし地盤の影響を受けやすく、地盤沈下が起きた場合にはコンクリートが荷重を受けきれず破損する可能性もあるとされます。
なお、土間スラブと呼ばれることがあるのですが、それは誤用と言われることもあります。

・構造スラブ
土間コンクリートと違い、柱や梁によって支えられるコンクリート製の床を構造スラブと呼びます。2階以上の床と似たつくりになるため、荷重はこの構造スラブ自体が受けます。そのため、コンクリートの中に埋め込む鉄筋は土間コンクリートより強固なものである必要があります。その分、土間コンクリートと違い、構造スラブは地盤沈下が起きても比較的影響を受けづらいとされています。

・2重スラブ
床スラブが、2重構造になっているものです。2つのスラブの間にはスペースができる事になります。このスペースに給水や排水などの配管を通すことができ、配管を露出せずに済むという役割もあります。

・フラットスラブ
梁がないスラブを、フラットスラブと呼びます。梁で支えない代わりにに、柱でのみ支持する構造です。梁が無いことで天井を高くすることができ、開放的な空間の演出に役立ちます。また、大きな窓をつくることができる点も特徴の1つです。

しかし耐久性において気を付けなくてはいけない点があるとされています。柱でのみ支えられているため、衝撃が柱とスラブの接触する狭い1点に集中し、柱がスラブを突き抜ける「パンチング破壊」という壊れ方をする可能性が考えられています。

・片持ちスラブ
窓の外の庇(ひさし)やエントランスの雨除けなど、片方だけが壁に支持されているスラブです。もう片方は空間に浮いている形となります。その形状のため一般的には支持が弱く、建築において注意が必要とされるタイプのスラブです。
 

まとめ

スラブという構造について解説いたしました。そのメリットや、スラブの種類によって気を付けると良いデメリットについてもお分かりいただけたかと思います。快適な生活のために、スラブについての知識を活用して事前のチェックができると良いですね。

こんな記事も読まれています

こんな記事も読まれています

SHARE

キーワード

こんな記事も読まれています

リノベーションご相談窓口

電話アイコン

0120-409-094

受付時間 平日10:00〜18:00
資料請求 & お問い合わせ 資料請求